『かもめのジョナサン』は1970年にアメリカで発表され、全世界で大ベストセラーとなりました
ジョナサンというカモメが主人公で、彼はただひたすらに飛ぶことを追求していきます
より速く、より自在に、飛ぶことを追い求める彼の姿を、仲間たちは理解できません
父親からも「私らが飛ぶのは食うためだ」と諭されます
それでもあくなき探求をするジョナサンは、遂に群を追放されてしまいます
それでも彼の追求は止まりませんでした
探求を続ける彼は、同じような仲間たちと出会います
そして仲間は言いました「人生で大切なのはただ生き長らえるのではなく、自己の完成を追求することだ」と
多くの人は生きるために働いて。いつの間にかただ生きる事が目的になってしまっているように見えます
ただ生活する事だけを考えているとか、お金を得て満足に暮らせたらそれでよいと思っている人が多いのではないでしょうか
ですが私たちは、ただこの世で生きながられるために生まれて来たのではなく、何かを成し遂げるために生まれて来たのです
全ての人に生まれて来た目的があり、意味があります
その事を『かもめのジョナサン』は示唆しているように思われます
ちなみに後の章では、精神世界の重要さに気づき、見出した真実を仲間に伝えていくジョナサンですが、彼が姿を消した後、残された弟子のかもめたちは、彼の神格化を始め、教えは形骸化していく…、というものです
これはキリスト教会への批判も込められているのでしょう
ただ神格化して崇拝するのではなく、自分自身がその道を歩んでいく事こそ大切などだと思います
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