2023年1月16日月曜日

人は裸で生まれ、死ぬ時にはすべてを手放して逝く




人間は様々なものを失う恐れに悩まされています

たとえば彼氏が自分の元から離れていく不安も、失う恐れでしょう

夫婦で離婚して離れたり、子供と別れて暮らさなくてはならないと考えるのも、失う恐れに入ります

他にもせっかく頑張って貯金したお金が、あっという間に無くなると考えるのも失う恐れとして強いものです

今まであった財産を失う恐れ、リストラされて仕事を失う恐れ、健康を失う恐れなど、生きていくうえで様々な恐れが出てきます

しかし、原点に返ってみると、人間はもともと裸で生まれ、何も持たずに生まれてきました

本来、無一物で誕生したのです

それが長じるにしたがって、いろんなものを手にします

それは幸せな事ですが、今度は逆に、失ってしまう恐れが出てきてしまったのです

もともと何も持っていなければ、失う恐れも無かったのですが、様々なものを手にし、幸福になったため、それを失う恐れが出てきてしまいました

より多くの物を手にしたものほど、失う恐れを抱き、次々と握った手からこぼれ落ちるのを止められません

やがて人間は、すべてを手放して、死んでいくのです

あの世へはこの世の物は何も持って帰ることが出来ません

全てを捨てて、魂の故郷に帰らなければならないのです

もしもそれを拒んでしまうと、その人は地縛霊となって、この世に留まり続けてしまう事になります

私たちは何も持たずに生まれ、そしてすべてを手放して帰っていく存在です

ですので、本来、失うものなど何もないのです

失う恐れというのは、この世で経験するひとときの幻にしか過ぎません

失う事の恐れよりも、得ている事の幸せを感じるようにしましょう

0 件のコメント:

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。