2019年12月18日水曜日

傷つきやすい内向的な人



人間にはおもに社交的で外向的な人と、独りが好きな内向的な人とがいます

割合もだいたい決まっていて外向的な人が8割いて、内向的な人は2割と言われています

そのため社会では外向的な人が多く、主流であるため、内向的な人は少数派で、孤立しがちになります

外向的な人と内向的な人の違いとはなんでしょうか?

その大きな違いは、外からの刺激に敏感であるか、それとも鈍感であるかの違いと言えます

外からの刺激に対して、鈍感であった場合には、人は外向的な人となります

一方で刺激に過敏であった場合には、人は内向的な人となっていきます

人は外からの刺激が適度であれば楽しめますが、それが強すぎてしまい、一定の水準を超えるとストレスになっていきます

たとえば初めての人に会ってお酒を飲み交わすなど、外向的な人であれば適度な刺激の範囲に入って楽しめる事ですが、内向的な人からすれば刺激が強すぎてストレスになるのです

会社で毎日何度も営業の電話をかけたり、飛び込み営業をしなくてはならないなど、外向的な人だと少しのストレスで済むでしょうが、内向的な人からすれば物凄いストレスになってしまします

そのため会社勤めをしても、ストレスで長続きせず、転職を繰り返したり、ひきこもりになってしまう事もあるでしょう

外向的な人というのは行ってみれば鈍感な人間であり、感覚が鈍く出来ているわけです

そのため多少人から白い目で見られたり、批判されてもそれほど深くは傷つきません

そして外向的な人は自分が悪いと考えるよりも、相手が悪いというように考えがちです

逆に、内向的な人というのは、すぐに自分が悪いと感じてしまう事が多いでしょう

内向的な人の心情をよく書きあらわしている文学作品として太宰治の『人間失格』があります

そこには主人公の口を借りて太宰はこう述べています

「また自分は、肉親たちに何か言われて、口応くちごたえした事はいちども有りませんでした。そのわずかなおこごとは、自分には霹靂(へきれき)の如く強く感ぜられ、狂うみたいになり、口応えどころか、そのおこごとこそ、謂わば万世一系の人間の「真理」とかいうものに違いない、自分にはその真理を行う力が無いのだから、もはや人間と一緒に住めないのではないかしら、と思い込んでしまうのでした。だから自分には、言い争いも自己弁解も出来ないのでした。人から悪く言われると、いかにも、もっとも、自分がひどい思い違いをしているような気がして来て、いつもその攻撃を黙して受け、内心、狂うほどの恐怖を感じました。
 それは誰でも、人から非難せられたり、怒られたりしていい気持がするものでは無いかも知れませんが、自分は怒っている人間の顔に、獅子よりも鰐よりも竜よりも、もっとおそろしい動物の本性を見るのです。」

外向的な人からすると何を大げさなと思うでしょうが、内向的な人の受ける感覚の強さをよく書きあらわしていると思います

同じような事があっても、人によってその受け取る刺激の強さは大きく違ってきます

外向的な人にとっては何でもないような事も、内向的な人の場合には、とても強く感じて、ストレスで倒れてしまいそうになります

内向と外向の人間の違いとは、どちらが優れているか劣っているかではなく、どちらも人類にとって必要な存在であり、だから両タイプがありつづけるのです

外向的な人というのは、人との交流が得意ですから、仲間と集って、社会の秩序維持に役立つでしょう

政治家などは外向的な人が得意でしょうし、営業職なども向いているでしょう

内向的な人というのは、独りで何かをするのが得意ですから、芸術家や文学者、研究者や宗教家などに向いていて、新たなものを発見したり生み出すのが得意と言えます

お坊さんや修道士などは建物に籠って座禅したり、お祈りして、内面を見つめる時間を多く持ち、内向的な人が向いているでしょう

どちらもそれぞれに社会の中で必要とされる役割があって、特色があるわけです

外向的な人というのは、世の中を発展させ、繁栄していく事に向いていますので、その方向に進まれるとよいですが、弱点として反省などが苦手な人が多いでしょう

どうしても他人のせいにしたり、環境のせいにして外を攻撃しがちになります

なので弱点を補うために、何かが起こった時には、自分にも問題がないかを点検してみるようにして、反省も出来るようなるといいでしょう

内向的な人というのは、反省が得意であり、自分を見つめる力を持っていますので、内面の充実や、感性を大事にする生き方をされるといいでしょう

しかし同時に世の中に出ていったり、社会と積極的に接点を持ち、良くしていこうとするのを苦手としますので、こちらは弱点として理解し、補うように考えているといいと思います

それぞれに長所と弱点を持っていますので、よい所はのばし、弱点は補うように心がけるといいと思います

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5 件のコメント:

  1. 内向的な人は一般の職につかない方がいいですね。人生失敗しそう。

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  2. 気弱な人はひきこもりになってしまったりと劣等感を感じやすいのかもしれませんが、長所と短所は表裏一体とのこと。内向的な人の持つ長所を活かして人生輝いてと思います。

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  3. トランプさん、弾劾訴追されてしまう!どうなってしまうの?

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  4. 私は内向型ですが、外交的な人からは馬鹿にされがちで、内向的な人からはとても好かれます。
    外交的な人は目に見えるものが最重要で、内向的な人は本質を見ているのだと解釈しています。

    外向的な人が8割、内向的な人が2割という比率は意外でした。
    外交的な人がそんなにいるとは!
    だから生き辛いのですね。。
    内向的な人も、団結して集団になれば強いのかもしれません(^^)

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  5. 国会で、外交的な人と内向的な人の政治家の割合が五分五分になるとよくなるのでは
    あまりにも他人を批判して、自己保身する人が多いですから。多少は各個人が自分自身を批判することは必要だと思います。

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