人混みの中を歩いただけで、ぐったりと疲れてしまう。
隣にいる人の沈んだ気持ちが、まるで自分のことのように胸に流れ込んでくる。
もしあなたにそんな経験があるなら、それは気のせいでも、心が弱いからでもありません。
あなたはエンパスと呼ばれる、共感能力のとても高い人なのかもしれません。
エンパスとは、他人の痛みや苦しみを、自分の事のように感じる能力を持つ人を言います。
私はこの感受性を、単なる性格の偏りではなく、魂が生まれ持ってきた才能のひとつだと考えています。
音叉を二つ並べて片方を鳴らすと、触れていないもう片方も同じ音で震え出します。
共鳴という物理の現象ですが、エンパスの方の心はちょうどこの音叉のように、周囲の感情の波と細やかに響き合ってしまうのです。
霊的に見れば、この世は魂が学びを重ねるために用意された仮の学び舎であり、肉体という衣をまとう前の私たちは、もともと思いが直接伝わり合う世界に生きていました。
エンパスの方は、その故郷の感覚を地上に持ち越したまま生まれてきた魂だと言えるでしょう。
エンパスとは何か、その特徴と対処法を霊的視点から解説します
エンパシーと呼ばれる共感能力は霊的な感覚でもあり、ある程度はみんなが持っているものですが、その感覚が強い人と弱い人がいます。
エンパスの人は、人混みに行くと人酔いしたり、気持ち悪くなったり、他人が怪我をしているのに自分が痛いように感じてしまうことがあります。
他の人が感じている感情や痛みを、まるで自分の身に起こっているかのように受け取る力ですから、共感する力が強い人は、普通の人よりも多く他人や環境の影響を受けてしまいます。
他者の気持ちに寄り添えるため、優しい人になる場合が多いのですが、様々な情報に過敏に反応してしまうため、生きづらさを抱えてしまうケースも多いのです。
スピリチュアルな側面では、人の悪い氣などを引き受けてしまう場合もあります。
たとえば、好きな人が病気をしていて、エンパスの人が一生懸命に看病していると、相手が治ったと思ったら、今度は自分が病気で倒れてしまうことがあるのです。
これは相手の悪い氣を引き取ってしまうために起こることで、相手は回復するのですが、代わりに自分が倒れてしまうわけです。
哲学者が他我問題と呼ぶように、本来、他人の心の中は誰にも直接は覗けないはずです。
それなのにエンパスの方は、言葉を介さずに相手の内側へ届いてしまう。
これは理屈を超えた、魂と魂が直接つながる感覚の名残なのだと私は受け止めています。
あなたはエンパス?共感能力の高い人の6つの特徴
自分がエンパスかどうか分かっていない方も多いと思いますので、以下に特徴を挙げてみます。
自分にいくつ当てはまるか、振り返ってみてください。
1. 人ごみに行くと疲れる
雑踏は、無数の感情の波が交差する場所です。
受信の感度が高い人ほど、その波をまともに浴びて消耗してしまいます。
2. テレビで悪いニュースが流れると、気分が悪くなる
画面越しであっても、悲しみや怒りの波動は伝わってきます。
映像という情報の向こう側にある思いを、あなたの魂が受信しているのです。
3. ネガティブな人がいると、その近くにいるだけで気分がよくない
言葉を交わさなくても、その人が放つ重たい氣に共鳴してしまうためです。
4. 人が思っていることを、言葉にしていなくても人よりすぐわかる
相手の表情や声色の奥にある思いそのものを、直接感じ取ってしまう力です。
5. 病院に行くと体調が悪くなる
病院には多くの方の痛みや不安が集まっています。
その場に満ちた氣を引き受けて、体が反応してしまうのでしょう。
6. 感情の浮き沈みが激しかったり、体調の具合の波が激しい
自分の感情だと思っているものの中に、実は周囲から流れ込んだ他人の感情が混ざっていることがあります。
波が激しいのは、あなたが不安定だからではなく、受け取る量が多いからなのです。
だいたい上記のような特徴があるかと思います。
エンパスは人の気持ちを理解しやすいという良い面もありますが、色々と辛い面もあるでしょう。
エンパスの対処法、悪い影響を受けないために
それでは、他人からの悪いものを引き受けないように、また悪い影響を受けないようにするための対処について述べてみます。
まず一つには、イメージ法です。
自分の周りを、タマゴの殻のような黄金のオーラが包んでいる様子をイメージしましょう。
自分の境界をはっきりと意識し、外から入ってくるものを防ぐように思い描くのです。
そうすることで、「自分は自分」という意識を強く持てるようになります。
細胞に膜があるからこそ生命が保たれるように、魂にも健やかな境界線が必要です。
イメージは単なる空想ではなく、思いの世界では実際に働きを持つ力ですから、繰り返すほどにあなたを守る殻は確かなものになっていきます。
もうひとつには、自己確立をしていくことです。
そのためには、読書や勉強などをするのが良いでしょう。
意外に思われるかもしれませんが、スピリチュアルな内容よりも、この世的な学びをしていくことで、自己は確立していきます。
感受性という船が大きいほど、それを安定させる錨も重くなくてはなりません。
政治や経済の仕組み、歴史や世の中の成り立ち、科学的な本など、この世に関する知識を学んでいくことで、エンパスの過敏な部分は緩和されていくはずです。
知性という地上の重しを持つことが、繊細な魂を現実にしっかりと立たせてくれるのです。
今日からできる具体的なアクション
最後に、今日から始められる小さな実践をお伝えします。
朝、家を出る前の一分間だけ、黄金の卵の殻に包まれた自分をイメージしてみてください。
続けるうちに、人混みでの消耗が和らいでいくのを感じられるでしょう。
疲れやモヤモヤを感じたときには、「これは私の感情だろうか、それとも誰かから受け取ったものだろうか」と一度自分に問いかけてみます。
受け取ったものだと気づけただけで、その重さの半分は手放せるものです。
そして寝る前の十分でかまいませんから、歴史や科学など、この世の仕組みを学ぶ本のページを開いてみてください。
小さな積み重ねが、あなたという存在の軸を太くしていきます。
エンパスであることは、克服すべき欠点ではありません。
それは、人の痛みが分かるという、神さまから授かった尊い才能です。
境界を守る術と、自己という錨を手に入れたとき、あなたの繊細さは重荷ではなく、誰かを深く癒やす光に変わっていきます。
あなたがあなたのままで、安心して優しくいられる日々が訪れることを、私は心から願っています。
その繊細さとともに歩む道のりをもう少し広く見渡したい方は、生きづらさ完全ガイドで、同じ感受性を抱えて生きる魂たちへの話をまとめています。
エンパスや共感能力の高い方のための、霊的なプロテクションの章は、チャクラ・オーラ・エネルギー体完全ガイドにまとめている。
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