人の念を受けやすい、という悩みは、ふだんあまり口に出されません。
けれども私のもとには、人混みに出ると体が重くなる、特定の人と会ったあとぐったりする、という相談がよく届きます。
念というのは目に見えませんから、気にせず生きている方がほとんどです。
それでも、周りからポジティブな思いを向けられるか、ネガティブな思いを向けられるかで、人生は大きく変わっていきます。
この記事では、念が来ているときのサイン、人の念を受けやすい人の特徴、嫉妬の念を集めない生き方、日々の暮らしのなかでできる守り方、そして受けてしまったときの手当てまでを、ひと続きの話としてお伝えしていきます。
念が来ているサイン
人は思いを発します。その思いは本人を離れ、相手に何らかの影響を与えます。良い念なら良い影響を、悪い念なら悪い影響を。
思いがさらに強まって、発した本人の姿まで現れるようになると、生霊と呼ばれます。生きている人の霊が肉体を離れ、外へ出てくる状態です。
良くないことが立て続けに起こる。原因のわからない不調が続く。眠っても疲れが抜けない。特定の人の顔が理由もなく浮かぶ。
こうしたとき、亡くなった方の霊が影響していることもありますが、生きている人からのネガティブな念が向けられている場合もあります。
ただし、体の不調をすべて念のせいにしないでください。まず医師に診てもらい、それでも説明のつかない重さが残るときに、霊的な面を考えてみるくらいがちょうどよいと思います。
嫉妬の念は不幸を呼び寄せる
人の念のなかでも、とくに強く働くのが嫉妬の念です。
テレビに出ている方が、多くの人の嫉妬を受けて体調を崩されることがあります。
嫉妬の念が集まると、霊的には足を引っ張られるような感覚があり、それまで順調だった人が没落していくことがあります。
日本ではとくに嫉妬の念が強く働きます。成功した人を引きおろそうとする風潮。
バブルと呼ばれた好景気の時期に、成功して豊かになった人がたくさん出ました。
そこに嫉妬した人たちの念が集まり、足を引っ張る力となって、長い不況へとつながっていった面があると私は見ています。
その後、IT産業の発展によって不況から脱する機会もありました。
ところが当時のIT企業家や投資家のなかには、本来なら逮捕されないような形で捕まってしまった方もいます。
そうして、せっかくの上向きの流れもしぼんでいきました。
嫉妬を抱いた側にも、不幸な結果は返ってきます。
念はいずれめぐって、自分を苦しめるものとなっていきます。
ですから、人の成功をうらやんで念を出してしまわないことも、自分を守ることにつながります。
人の念を受けやすい人の特徴
ここでは、嫉妬をはじめとする人の念を受けやすい方に、どのような傾向があるのかを見ていきます。
人々の注目を集めている
ブログやSNSで私生活を発信していたり、テレビに出ていたりして、多くの人の目に留まりやすい状況にある方は、それだけ多くの念を受けます。
注目されること自体は、芸能の仕事をされている方にとって悪いことではありません。
ただ、関心を持たれる分だけ、さまざまな念も同時に集まってきます。
人前に出る立場の方ほど、念をどう防ぐかにも思いを向けたほうがよいと思います。
賞賛を求める心が強い
周りからほめられたい、認められたい、という気持ちが強かったり、自惚れが表に出てしまうと、嫉妬を集めやすくなります。
豪邸に住む、家賃の高いマンションに住む、海外旅行を繰り返す、ブランド品を持ち歩く、高級外車を乗り回す。
こうした暮らしぶりが嫉妬の対象になることがあります。
周りがみな同じようなセレブであれば、それは自慢になりませんから嫉妬は受けにくいでしょう。
けれども、ふつうの生活をしている方たちと接するなかでそれを見せれば、嫉妬の的になりやすくなります。
周囲への配慮を欠いたふるまいは、念を呼び込みやすいのです。
成功を見せびらかし、慢心している
世の中には、大きく成功したのに、あるときを境に急落してしまう方が少なくありません。
かつて急成長したIT企業の経営者が、派手に成功を見せつけたあとに法律違反で逮捕された例があります。
あれほど目立つ形で成功を誇示していなければ、罪に問われずに済んだのではないかと思える出来事でした。
そこには、多くの嫉妬の念が集まっていた面があったと私は感じています。
人は、成功を独り占めしているように見える相手を見ると、我欲が強い人だと受け取り、批判することを正当化しようとします。
成功を見せびらかしたり、すべて自分の手柄だと慢心したりする方は、念を受けやすいタイプだと言えます。
嫉妬の念を避ける三つの心がけ
嫉妬は他人が勝手に抱くものなので、自分では避けられないのではないか。
そう質問をいただいたことがあります。
たしかに念を抱くかどうかは、相手の問題です。
それでも、嫉妬を集めにくい生き方というものはあります。
感謝する
成功しても、自分だけの手柄だと思わないことです。
周りの支えがあったから、ここまで来られた。
そう思って、周囲の方に感謝を向けます。
育ててくれた恩人への感謝も、忘れずにいたいものです。
霊的な話になりますが、目に見えない守護霊様の加護があることへの感謝、私たちを導いてくれている偉大な存在への感謝もするとよいでしょう。
ふだんから感謝して生きている方には、嫉妬の念は届きにくくなります。
謙虚でいる
感謝とも通じますが、自分が偉いのだという思いを抑えて、謙虚な姿勢でいることです。
手柄を自分のものにするのではなく、周りの方や支えてくれた人のおかげだと知ることです。
仕事で成果が出たときも、自分ひとりで成し遂げたという顔をしないこと。
同僚や上司のおかげ、支えてくれる家族のおかげで結果が出たのだと受け止めます。
人はひとりでは何もできません。
周りの支えがあってこそ、成功を手にできます。
ふだんは忘れがちなその力を、思い出すようにしたいものです。
得たものを社会に還元する
いただいた成果を、自分のなかだけにとどめないことです。
自分ひとりの力で得たものではありませんから、世の中に返していく気持ちを持ちます。
上の立場に立ったなら、後に続く人の面倒をよく見て、自分が受けた恩を渡していく。
神社仏閣に寄進したり、恵まれない方に手を差しのべたりするのもよいでしょう。
石油王と呼ばれたロックフェラーは、事業で大きく儲けたあと、多くの批判を受けるようになり、ついには大病を患ったと伝えられています。
富を得ること自体は悪くなかったのですが、それを独占しようとする姿に、人々が批判の目を向け始めたのです。
やがてロックフェラーは考えを改め、慈善事業へ多額の寄付をするようになります。
すると病も快方に向かい、批判も減っていったといいます。
周りの気持ちを考えず、自分さえよければと思っていると、いつしか嫉妬によって足元をすくわれます。
感謝と謙虚さ、そして奉仕の思い。この三つが、嫉妬の念を防ぐ大きな力となります。
目立っていないのに念を受けてしまう方へ
ここまでは、嫉妬を集めない生き方についてお話ししてきました。
ただ、私のもとには別の相談もよく届きます。
自分は目立っているわけでも、賞賛を求めているわけでもない。それなのに人混みに出ると重くなる、特定の人と会ったあとぐったりする、というお声です。
人の念を受けやすい方というのは、感受性が細やかで、相手の気持ちを敏感に察してしまう優しい方が多いものです。
その繊細さは、生まれ持った長所です。
けれども無防備なままでいると、人のネガティブな思いまで吸い込んでしまいます。
ここからは、嫉妬に限らず人の念全般を受けやすい方が、日々の暮らしのなかでできる守り方をお伝えします。
念を受けやすい人が日常でできる守り方
まず大切なのは、自分の状態を整えておくことです。
念を受けやすいかどうかは、体調や心の余裕とつながっています。
疲れているとき、眠りが浅いとき、気持ちが落ち込んでいるとき。そういうときほど、人のネガティブな思いが入り込みやすくなります。
逆に、よく眠り、しっかり食べ、心が満たされているときは、同じ場所にいても影響を受けにくいものです。
特別な技術より先に、生活のリズムを整えることをおすすめします。
そのうえで、人と会う前に簡単な習慣を持つとよいでしょう。
私がよくお伝えするのは、家を出る前に手を合わせ、守護霊様に今日一日の見守りをお願いすることです。
短い祈りでかまいません。守られているという意識を持つだけで、心の構えが変わります。
苦手な相手や大勢の人と会うときは、自分の周りを温かな光がやわらかく包んでいる、とイメージしてみてください。
その光が、外から来るネガティブな思いをそっと跳ね返してくれる。そう思い描くだけでも守りになります。
人混みや会合のあとは、できれば真水を一杯飲み、深い呼吸を何度か繰り返してください。体に取り込んでしまった重さを、外へ流し出すイメージです。
鏡を置く、という昔ながらの作法
日本では古くから、念をはじくものとして鏡が使われてきました。玄関に外へ向けて鏡を置く。小さな鏡をペンダントにして持ち歩く。
誰にでもできる、いちばん手軽な守り方です。
ただし、鏡そのものに力があると思い込まないでください。鏡は、自分は守られていると思い出すための目印です。
置いた鏡を見るたびに、心を明るいほうへ戻す。その繰り返しが本当の守りをつくっていきます。
念を受けてしまったときの手当て
それでも、人のネガティブな念を受けてしまうことはあります。
会ったあとに急に気分が沈む、体が重い、頭の奥がぼんやりする。そんなときは、抱え込まず早めに手当てをしましょう。
塩と水で流す
一番手軽なのは、塩を入れたお風呂やシャワーです。
ひとつまみの塩を湯に溶かし、ゆっくり浸かりながら、今日受けた重さが湯に溶けて流れていくと感じてみてください。
塩は古くから、よどんだものを清める力があるとされてきました。
外出先で難しければ、手と顔を流水で洗うだけでも気持ちが切り替わります。
自分の側を振り返る
念を向けられていると感じたら、次に、自分が誰かに恨まれるようなことをしていなかったかを振り返ってみてください。
人は生きている間に、何かしら他人を傷つけているものです。やっかいなのは、自分が傷つけられたことは執念深く覚えていても、他人を傷つけたことはすっかり忘れている、という人間の性質です。
何気なく発した一言が、相手を深く傷つけていることがあります。不用意な言葉は、刃にもなります。
思い当たることを見つけて心のなかで直していくと、水と油がはじき合うように、ネガティブな念と響き合わなくなっていきます。
反省は自分を責める作業ではありません。同じ痛みを繰り返さないための、心の手入れです。
イメージのなかで和解する
思い当たる過ちがあれば、素直に謝りましょう。直接は難しくても、相手の姿を思い浮かべ、そのイメージに向かって謝るのです。
「ごめんなさい」と伝え、握手をして和解する場面を思い描いてみてください。
思い浮かべた相手の表情がやわらぐのを感じられたら、念もほどけていきます。
心のなかで和解していくこと。これがよく効きます。
祈りでお帰りいただく
こちらが謝っても、相手が受け取らないこともあります。そういうときは、祈りでお帰り願う方法があります。
守護霊様、指導霊様に向けて、こう祈ってみてください。
「守護・指導霊様、私の至らなさを反省し、今後改めてまいりますので、今きている念をはらっていただきますように、ご協力願います」
言葉は自分なりのもので構いません。大切なのは、守られている場所へ心を戻すことです。
返さない、という守り方
最後にもうひとつ。受けた念を、言葉や態度で相手に投げ返さないことです。
重く感じると、つい相手を責めたくなります。けれどネガティブな思いをこちらからも返すと、念のやり取りが終わらなくなります。
相手の幸せをひとこと祈ってあげる。それだけで、自分のほうへ向いていた重い思いがほどけていきます。
念を返すことより、念のつながりを手放すこと。これが本当の意味での戻し方です。
そして、受けたと気づいたら一人で抱えず、守護霊様や偉大な存在に向けて感謝を捧げてみてください。
感謝の思いは、心を明るいほうへ引き戻してくれます。明るい心には、ネガティブな念は長くとどまれません。
人の念を受けやすいのは、心が細やかに動く証拠です。守り方を知れば、その繊細さは人の気持ちに寄り添える優しさとして生きてきます。
よくある質問
念を受けやすい人は生まれつきですか
感受性の強さには、生まれ持った傾向があります。
けれど受けやすさそのものは、体調や心の整え方で大きく変わります。繊細さは変えられなくても、守り方は今日から身につけられます。
生活を整え、人と会う前のひと呼吸を習慣にするだけでも、受ける量はずいぶん減っていきます。
特定の人と会うと毎回どっと疲れます。どうすればよいですか
会う前に光のイメージで自分を包み、会ったあとは流水や塩で気持ちを切り替えてみてください。
それでも消耗が続くなら、その相手との距離や付き合い方を見直すことも大切です。すべての人と無理に深くつながる必要はありません。
生霊が来ているかどうか、自分で見分けられますか
はっきり見分けられる方は多くありません。
目安になるのは、特定の相手と関わったあとにだけ重さが出るか、その人の顔が理由もなく浮かぶか、という点です。
ただ見分けにこだわるより、生活を整えて心を明るく保つほうが早く楽になります。原因を探し続けること自体が、思いをそちらへ縛りつけてしまうからです。
玄関の鏡やお守りは念よけになりますか
身につけて安心できるなら、心の支えとして役立ちます。
ただ物そのものに頼りきるより、自分の心を明るく保つことが一番の守りです。鏡やお守りは、その意識を思い出させてくれるきっかけと考えるとよいでしょう。
相手を恨まずにいるのが難しいときは
無理に許そうとしなくて構いません。
まずは相手のことを考える時間を減らすことです。思い出すたびに、自分の呼吸へ意識を戻す。それを繰り返していくうちに、つながりは細くなっていきます。
人の念を受けたときに出る症状|跳ね返すのではなく、通して流す守り方
念を受けたときの症状
念を受けているとき、体と心には共通したサインが出ます。まず多いのが、肩や首の重さです。
特に理由もないのに、朝から肩がこわばっている。そんな日は、念の影響を疑ってみてもよいと思います。
特定の人のことを思い出すと、胸のあたりがきゅっと詰まる感覚も、よくある症状です。
夜、布団に入っても眠りが浅く、何度も目が覚める。朝起きても疲れが抜けていない。こうした眠りの浅さも、念を受けているサインのひとつです。
理由のわからない苛立ちが続くときも、注意してみてください。自分の感情ではなく、誰かの重い思いを引き受けてしまっている場合があります。
ただし、こうした症状が何日も続くようなら、まず医師に相談することが先です。体の不調の多くは、体そのものが発している声だからです。
そのうえで、検査をしても原因がはっきりしない重さが残るときに、霊的な面を考えてみるくらいがちょうどよいでしょう。
跳ね返すのではなく通して流す
念を受けたと感じたとき、相手に返そうとする方がいます。けれど跳ね返すという行為は、念の応酬を招きます。
重い思いを打ち返せば、相手からはさらに強い思いが返ってくる。そうしてやり取りが終わらなくなるのです。
私がおすすめしたいのは、跳ね返すのではなく、自分の体を通して大地へ流すという方法です。
立った姿勢で、足の裏から地面へ向かって、重さがすっと抜けていくとイメージしてください。
土や砂の上に立てるなら、なおよいでしょう。地面が、その重さを黙って受け止めてくれます。
手首を冷たい水で洗うのも、同じように働きます。水道の水でかまいません。手首の内側を数十秒流すだけで、体にこもった重さが水と一緒に流れていく感覚をつかめるはずです。
帰宅したら、まず手首を洗う。それだけを、今日からの一歩にしてみてください。
続けるうちに、人と会ったあとの重さそのものが軽くなっていきます。
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