
体のどこかに不調を抱えているとき、私たちはまず病院に向かい、医師の治療を受けます。
それは正しい第一歩で、決して欠かしてはいけない手順です。
そのうえで、回復をやさしく支える補助として、古くから人類が用いてきた「光の瞑想」という方法があります。
今日は江戸時代の高僧、白隠禅師(はくいんぜんじ)が伝えてくださった「軟酥の法(なんそのほう)」をベースに、現代でも実践できる癒しの瞑想法を、丁寧にご紹介します。
病気の癒しに作用する「光の瞑想」とは
光の瞑想は、自分の体に天から差し込む光のエネルギーをイメージし、その光で全身を満たしていく実践です。
ストレスから生まれる体の不調、心の緊張から起きる慢性的な疲れ、そして治療中の身体の回復をやさしく支える働きが、こうした瞑想にはあります。
霊的な視点から見ると、私たちの肉体は、いつも見えないエネルギー体に包まれています。
そのエネルギー体を整え直すことで、肉体の側にも穏やかな波及が起きていきます。
白隠禅師の軟酥の法に学ぶ
軟酥の法は、江戸中期の臨済宗の禅僧、白隠禅師が著書のなかで伝えた健康法です。
頭の上にバターのような滋養の塊を置き、それが溶けて頭から全身へ流れ落ちていくところをイメージする瞑想法で、当時から多くの人々を病から救ったと伝えられています。
今回ご紹介するのは、その軟酥の法を現代的にアレンジしたものです。
頭上に置くのは「天から贈られた光の玉」で、それが溶けて光のオイルとなり、全身を満たしていきます。
光の瞑想のやり方
1. 深呼吸で体をゆるめる
静かな場所で、楽な姿勢を取ってください。
椅子に腰かけても、床に正座をしても、寝る前にお布団のなかで仰向けに横になっても結構です。
鼻からゆっくりと息を吸い、口からそっと吐き出す深呼吸を、数回くりかえします。
体の緊張が抜けて、肩のあたりが下がってきたら、次の段階に進みます。
2. 頭上に光の玉をイメージする
頭の上、20センチほどの位置に、両手の握りこぶしほどの大きさの光の玉が浮かんでいるところをイメージしてください。
金色の温かな光で、なかに癒しの力と慈愛が満ちています。
この光は、天から贈られた恵みの塊として受け取ってください。
あなたを見守る守護霊や神仏に「これからこの瞑想を行います、どうか光をお分けください」と心のなかで一言お声がけしておくと、より深いつながりのなかで瞑想が進みます。
3. 光が全身を満たしていく
光の玉がゆっくりと頭頂部に触れます。
そして溶け始めて、とろりとした光のオイルになって流れ落ちていきます。
頭頂部から始まり、眉間、口元、喉、両肩、両腕、両手の指先、胸、お腹、下腹部、仙骨、両ふともも、膝、ふくらはぎ、足先まで、ゆっくりと光が降りていきます。
全身が金色の光のオイルで満たされ、内側からふんわりと発光しているところをイメージしてください。
このイメージのなかに数十秒間、長ければ数分間とどまります。
4. 感謝の言葉で締めくくる
体が光に満たされたら、心のなかでこの一言を添えます。
「ありがとうございました」。
守護霊、神仏、そしてご自分の体に向けて、感謝を差し出す形で瞑想を終えてください。
急に立ち上がらず、目を開ける前に手のひらや足先を軽く動かして、ゆっくりと現実の感覚に戻ります。
この瞑想を行うときのコツ
うまくイメージできないという方も多いのですが、視覚的に明確に見える必要はありません。
「光がそこにある気がする」「温かい感じがする」という、感覚的なぼんやりとしたイメージで十分です。
大切なのは、ご自分の体への慈しみと、見えない世界からの恵みへの感謝です。
形式の正確さよりも、心の姿勢が瞑想の効果を決めていきます。
治療と瞑想、それぞれの役割
この瞑想法は、医療を置き換えるものではありません。
適切な治療を受けたうえで、その回復を内側から支える時間として、毎日のなかに組み込んでみてください。
特にストレスや心理的な緊張から起きている不調には、光の瞑想は確かな静けさをもたらしてくれます。
体への直接的な処置は医療に委ね、心と魂の場をやわらかく整えるのが瞑想の役割だと考えていただくと、関係性が整理しやすくなります。
続けることで起きてくる変化
一度行っただけでも、終わったあとに体がすっと軽くなる方は多いと思います。
けれど真の変化は、毎日続けていくなかで、静かに現れてきます。
眠りが深くなる、朝の目覚めが穏やかになる、感情の波が小さくなる、人の優しさに気づきやすくなる。
こうした変化が、数週間から数か月の継続の先に、必ず現れてきます。
この瞑想は、他のあらゆる瞑想に入る前の「土台」としても優秀ですので、ご自分の瞑想実践の冒頭に取り入れていただくと、深いところに入っていく助けになります。
まとめ|天からの光を受け取る、毎日のささやかな儀式
白隠禅師が江戸の世にお伝えくださった軟酥の法は、現代の私たちにもそのまま届く、確かな知恵の結晶です。
頭上に光の玉を思い描き、それを全身に降ろしていく数分間は、あなたの体と心と魂を、見えない次元からそっと支えてくれます。
一日のなかに、その数分間を組み込んでみてください。
あなたの体の不調が、やわらかな光のなかで、本来のリズムを取り戻していけますように。
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