10月21日、米マイクロソフトが、中国政府とつながりのあるハッカー集団がAIを使って世界の数百の組織を攻撃していたと発表しました。
集団の名前はストーム0940、使っていた道具は中国で作られたAIツールのARTEX(アルテックス)です。
標的を決めてから3時間足らずで、企業のクラウドの管理権限まで奪った例がいくつもあったそうです。
この二か月ほど、毎日のように続いてきた個人情報漏洩は、本当にばらばらの事件だったのでしょうか?
このニュースを読んで、点だった出来事が、ようやく一本の線でつながりました。
9月から急に増えた個人情報漏洩
焼肉きんぐの会員情報が約1079万件、JR東日本グループで最大600万件、ブックオフで最大643万件、タイムズカーでは免許証などの本人確認書類が160万件。
ニュースを開くたびに、どこかの会社のおわびが出ている。
そう感じていた人は多いはずです。
JPCERTコーディネーションセンターも10月8日に注意喚起を出し、9月前後から国内の組織で不正アクセスによる漏洩が相次いでいると認めました。
公開済みの弱点を突いたり、スマートフォンのアプリを解析して裏の窓口を勝手に操ったり、社内の分析ツールの穴から入り込んだりと、手口はさまざまです。
その攻撃元を追いかけたのが、GMOサイバーセキュリティbyイエラエでした。
10月19日の発表によると、日本企業を狙った攻撃のサーバーでARTEXが使われていて、標的になった会社のうち8社は、9月から10月にかけて漏洩を公表していた会社でした。
同じ攻撃グループが続けて被害を出している、というのが同社の見立てです。
AIは疲れを知りませんから、一分間に何千回とログインを試し、弱いところが見つかるまで休みなく扉を叩き続けます。
腕の立つ専門家が何日もかけていた仕事を、機械が数時間で片付けてしまう時代に入ったのです。
ARTEXと中国政府系の集団
ここは確かな事と、こちらの見立てを分けてお伝えします。
確かなのは、日本企業を襲った道具と、マイクロソフトが中国政府系と名指しした集団の道具が、どちらもARTEXだったという事です。
日本の被害の犯人がストーム0940そのものかどうかは、まだ確かめられていません。
ARTEXはもともと誰でも手に入る形で公開されていて、開発者が非公開にした時点で、一万を超える複製が出回っていました。
道具が同じでも犯人が同じとは限らず、中国政府は、これまでもサイバー攻撃への関与を一貫して否定してきました。
それでも私は、中国政府やその周辺が、意図して日本や世界から情報を抜き出していると見ています。
時期が重なり、道具が重なり、狙われているのは金融や物流といった国の動脈ばかりです。
ばらばらの小さな犯罪が、たまたま同じ秋に重なっただけと考えるほうが、無理があります。
抜き出した情報は監視と弱みに使われる
では、集めた個人情報は何に使われるのでしょうか?
一人分の名前や住所には大した値打ちがなくても、何百万人分を重ね合わせると、誰がどこに住み、何を買い、どこへ出かけ、誰とつながっているのかが浮かび上がってきます。
その中から、中国に批判的な発言をする人を拾い出し、住所や家族、借金や持病といった弱みまで握る事が出来るのです。
中国の国内では、街中のカメラと顔認証、スマートフォンの決済記録、ネットの書き込みが一つの網につながり、人の動きも発言も見張られる仕組みが出来上がりつつあります。
ジョージ・オーウェルが小説『一九八四年』で描いた、ビッグ・ブラザーがすべてを見張る社会と同じ姿です。
その電子の網が、国境を越えて日本にまで投げかけられているように、私には見えます。
1984のような監視社会が訪れる危機については、こちらでは著書『アースチェンジ』の中で、すでに警告していました。
当時は大げさに受け取られたかも知れませんが、AIが攻撃の道具になった今、その姿がはっきりした輪郭を持ち始めています。
霊的に見ると、人の心まで見張り、恐れで縛ろうとする仕組みは、魂の自由を奪う闇の側の働きです。
魂は、自分で考え、自分で選び、その選択から学ぶためにこの世に生まれてきます。
選ぶ自由そのものを取り上げる社会は、魂の学び舎を内側から壊してしまいます。
有事にインフラを止めるための下地づくり
もう一つ気にかけているのは、もしも戦争が起きた時の使われ方です。
相手国を混乱させるために、電気や水道、交通、通信を内側から止めてしまうという考え方が、現代の戦争にはあります。
アメリカの政府機関は2024年に、中国政府系の集団ボルト・タイフーンが、有事に備えてアメリカの重要インフラの内部に潜り込んでいると警告しました。
普段は何もせずに潜んでおき、いざという時に止めるための鍵を、あらかじめ差し込んでおくやり方です。
日本でも今月、IDCFクラウドがランサムウェアの攻撃を受け、ニッスイや茨城県など495の企業や自治体に影響が出ました。
この件の犯人は分かっていませんが、一か所が止まるだけで何百もの組織が同時に動けなくなる事を、目の前で見せられた形です。
今の漏洩の連続も、ただ情報を盗むだけでなく、どの会社のどこに穴があり、誰の権限を奪えば中枢に入れるのかを調べ上げる、地ならしの意味を持っていると感じています。
恐れに飲まれず、光の側に立つ
ここまで読んで不安になった方もいるかも知れませんが、恐れに飲まれる事こそ、見張る側の思うつぼです。
監視も混乱も、人の心を恐れで縛るところから力を得ています。
身を守る手立ては、使い回しのパスワードをやめる事、二段階の認証を入れる事、おわびの通知が届いたサービスのパスワードを変えておく事です。
漏れた情報を使った偽のメールやSMSもこれから増えますので、身に覚えのない連絡のリンクは開かないでください。
霊的には、恐れではなく光を選び続ける事が、どんな電子の網よりも強い守りになります。
見張られながら縮こまって生きるのか、自分の魂に正直に生きるのか、その選択だけは誰にも奪えません。
相次ぐ個人情報漏洩の陰には、AIで自動化された攻撃と、中国発のARTEXという道具があり、その道具は中国政府系の集団も使っていました。
抜き出された情報は、人を見張って弱みを握る監視の網と、有事にインフラを止める下地の両方に使われうると、こちらでは見ています。
一人ひとりが目を覚まし、祈りと光の側に立っていれば、闇の網がこの国を覆いきる事はありません。
みなさまも自分の情報を守りながら、心だけは自由なままで、この時代を乗り越えていかれてください。
一人でも多くの魂が、光との縁を手放さずに歩んでいける事を願っています。
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