近所に越してきた若い人が、どうも挨拶の仕方がぎこちない。
レジでお金を払う手つきが、覚えたての動作のように見える。
そういう人が実は人間と宇宙人の混血、ハイブリッドだったとしたらどうでしょうか?
これを本気で書いた研究者がいます。
アメリカのアブダクション研究者、デイヴィッド・M・ジェイコブスで、原題は"Walking Among Us"、日本では2018年に竹書房から『ヒトが霊長類でなくなる日』の題で出ました。
訳者は並木伸一郎さんです。
本の中身と、そこに集められた証言を紹介したうえで、魂の視点から見たときにこの話がどう映るのかをお伝えします。
催眠で語られた宇宙人のハイブリッド計画
ジェイコブスはテンプル大学で米国史を教えていた人で、博士論文もアメリカのUFO論争がテーマでした。
宇宙人にさらわれたと話す人、いわゆるアブダクティに退行催眠をかけて記憶をたどる研究を何十年も続け、集めた連れ去りの事例は千百五十件を超えます。
本書はその中から十数人の証言を柱にして組み立てられています。
ジェイコブスの結論はこうです。
宇宙人が人をさらい続けるのも、さらわれた人の記憶が消されるのも、目的はひとつで、人と宇宙人を生物として混ぜ合わせる事にあります。
最初の世代のハイブリッドはまだ宇宙人の特徴を残していますが、世代を重ねるごとに人間の姿に近づき、三代目あたりでは外見では見分けがつかなくなります。
その見分けのつかないハイブリッドが、すでに人間社会に入り込んで暮らしているというのが本書の主張です。
邦題は、この先に新しい霊長類が地球に生まれ、ホモ・サピエンスは消えていくという結びから取られています。
ひじ掛け椅子に座れない少年
本書の読みどころは、理屈よりも証言のほうにあります。
ハイブリッドは宇宙船の中で育つので、地球の暮らしを何も知りません。
そこで、さらわれた人間が教師役をさせられるのです。
ジェイコブスが本書とその後のインタビューで紹介している証言のひとつに、ハイブリッドの男の子の話があります。
世話役に連れられてアブダクティの家を訪れた少年は、布の張られたひじ掛け椅子に毛布が掛けてあるのを見て、何のための毛布かと尋ねました。
椅子のオレンジ色が好きではないので隠しているのだと聞くと、毛布をめくって下を確かめたそうです。
座らせてみると、背もたれに体を預けません。
後ろに倒れてしまうと思ったのか、背筋を棒のように伸ばしたままでした。
世話役に促されて椅子の後ろに回り、布越しに背もたれの硬さを手で確かめてから、ようやく少しずつ体を後ろに預けたといいます。
宇宙船の中では、床と一体になった台に腰かけるだけなので、柔らかい椅子を知らなかったというのがジェイコブスの説明です。
ベッツィという女性の証言も印象に残ります。
夜中の二時、人のいない駐車場で、十七、八歳くらいのハイブリッドに車の運転を教えさせられました。
一人がアクセルを踏み込みすぎて、止まっている車にぶつかりそうになった瞬間、恐怖で宇宙人の支配が途切れ、彼女は茂みのほうへ走って逃げたそうです。
すぐに連れ戻されました。
親友同士の二人が、片方は教える役として、ハイブリッドの質問攻めにあった話もあります。
洗車を見れば、なぜ車は汚れるのかと聞き、手順のひとつひとつに、なぜそうするのかと聞く。
その問いが終わらないのです。
六、七歳くらいのハイブリッドの子どもたちの前に立たされ、犬やヤギの映像を見せながら、犬は人と暮らす仲間で、ヤギからは乳が取れると説明させられた女性もいました。
冷蔵庫やテレビのリモコン、蛇口やトイレの使い方、バスの乗り方、コンビニでの支払い、メールの送り方まで、授業は生活の隅々に及びます。
三人の男性と同時に付き合い、なぜ三人とも怒っているのか分からない女性のハイブリッドに、人間の恋愛の決まりを教えた話もありました。
笑ってしまいそうな場面の多さが、かえって妙な生々しさを生んでいます。
本書が訴える、音もなく進む侵略
ジェイコブスは、この計画を侵略と呼びます。
武器を持って攻めてくるのではなく、見分けのつかない者が少しずつ隣人になり、同僚になり、気づいた時には入れ替わっている。
さらわれた人はテレパシーで心を操られているので、逆らう事は出来ないと彼は書いています。
宇宙人が何者で、最後に何を狙っているのかは分からないと認めながら、本書の最終章では、地球を手に入れるための準備ではないかという暗い推測に行き着きます。
批判の声も多い本です。
心理療法の専門訓練を受けていない人が催眠をかけている事、問いかけが記憶を誘導しかねない事、金縛りで説明のつく体験を検討していない事が、懐疑派から指摘されてきました。
催眠で引き出した記憶には、本人の思い込みも混じるはずです。
それでも、こちらで霊的に見てきたものと照らし合わせると、この本の骨組みには本当の事が含まれていると感じます。
霊的に見ると、ハイブリッドの実験は事実です
悪質な宇宙人が人をさらい、体を調べ、人間とのハイブリッド種を作ろうとしている。
これは霊的に見ても事実です。
以前、悪質な宇宙人が実在すると紹介しましたが、これは陰謀論などではなく、残念ながら事実なのです。
人を誘拐し、強制的な手術や遺伝子を採取する。
光の側の存在であれば、決してしない事ばかりです。
人間の魂を、地上で学ぶ尊い存在として見ていないからです。
ただ、ジェイコブスの本には書かれていない側があります。
宇宙には、人類を守ろうとする善良な宇宙人もいて、悪質な宇宙人と戦ってきました。
こちらでずっと宇宙の兄弟たちと呼んできた存在です。
オリオン大戦の頃から、愛と調和を重んじる光の側と、恐怖と支配で治めようとする闇の側の争いは続いていて、地球もその舞台のひとつになっています。
宇宙の兄弟たちが見守り、ときに直接退けてくれているので、悪質な宇宙人は表立って大きな侵略をする事が出来ません。
堂々と攻めてこられないから、夜中に人をさらい、記憶を消し、隠れて実験を重ねるしかないのです。
ジェイコブスが描いた、見えない所で進む侵略という姿そのものが、彼らが追い込まれている証拠でもあります。
宇宙の兄弟たちが守っているもの
本書を読むと、逆らっても無駄だという無力感が残るかもしれません。
霊的に見ると、心を操られやすいのは、魂が恐怖に呑まれている時です。
祈りと感謝で心を光の側につないでいる人には、闇の存在は手を出しにくくなります。
宇宙の兄弟たちが守ろうとしているのは、人間の体だけでなく、人間の魂が自由に学び、光へ向かって成長していける、この地球という学び舎そのものなのです。
『ヒトが霊長類でなくなる日』は、悪質な宇宙人がハイブリッドを作り、人間社会に紛れ込ませようとしている姿を、さらわれた人たちの証言から描き出しました。
その実験は霊的に見ても事実ですが、宇宙には人類を守る宇宙の兄弟たちがいて、闇の側は隠れて動くしかない所まで追い込まれているのです。
怖がるより、光の側につながる祈りを日々の中で続けていく事が、いちばんの守りになります。
地球が闇の実験場ではなく、魂の学び舎であり続けるよう、私も祈っています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
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