物価はさらに上がりはじめます。
野菜も、卵も、調味料も、気がつけば軒並み値段が変わっています。
スーパーのレジで合計金額をみて、思わず息を呑む。 そんな経験を、最近ではどなたもされているのではないでしょうか。
ニュースをつければ、中東情勢、円安、原油価格、上がらない賃金の話。
連日のように経済の不安をあおる情報が押し寄せてきます。
家計簿を眺めて、夜中にふと胸が苦しくなる方もいらっしゃるかと思います。
ただ、この経済の揺らぎを霊的な視点で眺めてみると、別の景色が見えてきます。
二〇二〇年、世界中をコロナが覆いました。
あの試練が私たちに教えてくれたのは、人と人とのつながりの尊さでした。
人に会えなくなって、はじめて、家族と肩を並べて食卓を囲むことの貴重さに気づきました。
近所の方と立ち話ができる日々が、どれほどの恵みだったかを、痛みとともに学んだのです。
そして今、地球が私たちに揺さぶりをかけているのは、物との距離です。
物価が上がる。物が手に入りにくくなる。便利さの土台が軋み始める。
コロナが「人」を問い直す試練だったとすれば、今回の経済の揺らぎは「物」を問い直す試練。
ふたつは対になっているのです。
これまで、私たちの暮らしはとても便利でした。
スイッチひとつで部屋は暖まり、蛇口をひねればお湯が出てきます。
コンビニには深夜でも温かい食べ物が並び、ボタンひとつで翌日には荷物が届きます。
この便利さの裏側では、安価なエネルギーと、誰かの労働と、地球の長い時間が走っていました。
その土台が、今、揺れ始めています。
「不便だな」と感じる場面が、これから少しずつ増えていくでしょう。
冷暖房を控えめにせざるを得ない日。 普段の商品が棚から消えている日。 宅配が一日遅れる日。
こうした不便を、ただの愚痴で片づけてしまうと、霊的な学びは通り過ぎていきます。
逆に、この揺れにそっと耳を澄ますと、見えてくる景色があるのです。
あるSNSで、こんなつぶやきを見かけました。
「燃料費が高くなって、ようやく石油の有り難みを実感した」 小さなようでいて、深い気づきです。
物には、地下から汲み上げられ、運ばれ、加工された誰かの労働と、地球の長い時間が織り込まれています。
その重みを忘れて「あって当たり前」と扱ってきた暮らし方を、地球はそろそろ手放してほしいと願っているのかもしれません。
お金についても、同じことが言えます。
霊的にお伝えすると、お金は実体ではありません。 エネルギーの流れです。
不安で握りしめれば、流れは止まります。
信頼で手を開けば、必要な分だけ流れ込んできます。
物価が上がる局面では、この差が普段以上にはっきり出てきます。
「足りなくなったらどうしよう」 夜中に、ふとそんな不安が胸を締めつけることもあるでしょう。
その不安そのものを否定する必要はありません。
家族の生活を守ろうとする健全な感覚です。
ただ、不安に飲み込まれて生活が小さく縮こまっていくのと、不安を一度受け止めたうえで暮らしを再設計していくのとでは、行き着く先がまったく違ってきます。
苦しい時こそ、家族の誕生日のお祝いを、いつもより少しだけ丁寧にしてみてください。
苦しい時こそ、お世話になった方への小さな贈り物を、心を込めて選んでみてください。
「こんな時に」と思う気持ちを越えて手を動かした分だけ、家計の流れにかえって張りが戻ってくる。
これは精神論ではなく、波動の法則です。
今夜から始められる、地味な稽古を三つだけお伝えします。
ひとつ目。
夕食の前に「いただきます」を声に出してみてください。
心の中で唱えるのではなく、家族にも聞こえる音量で。
田を耕した方、運んでくださった方、調理してくれた家族、そして米そのものに宿る命に、声を届けます。
声に出すと、心の景色が変わってきます。
ふたつ目。
家の中の物を一つだけ、徹底的に磨いてみてください。
毎日同じ物でかまいません。
玄関の靴でも、台所の包丁でも、よく使う湯飲みでも。
物は、丁寧に扱われた分だけ、その人にエネルギーを返してきます。
三つ目。
買い物の前に、三秒だけ立ち止まる。
本当に必要だろうか。
家にあるものでまかなえないだろうか。
これを買って、自分は何を満たしたいのだろうか。
この三秒で、衝動買いの八割はすっと消えていきます。
経済の揺らぎは、おそらく短期間では収まりません。
霊的に観じますと、この不便な暮らしへの移行は、これから数年単位で続いていきます。
原油の流通、世界経済の地殻変動。
こうした出来事が、次々と波のように押し寄せてくるでしょう。
そして、ひとつの波を越えると、また次の波がやってきます。
気候の変化、食糧の偏り、お金そのものへの信頼の揺らぎ。
書き連ねますと、果てしない道のりに感じられるかもしれません。
けれど、ひとつひとつの課題は、必ず越えられるように設計されているのです。
越えられない試練は、霊界からは決して送られてきません。
魂は、課題を越えるごとに磨かれ、光を増していきます。
その光は自分ひとりの内にとどまらず、家族や周りの人々、ひいては地球全体の意識へと放たれていく。
これが、波動が引き上げられていく流れの正体です。
備蓄について、ひと言だけ。
ある程度の食料、水、生活必需品を持っておくことは、現実的な備えとして大切です。
ただ、「備蓄でやり過ごす」という発想にとどまってしまうと、そこから先の思考と祈りが止まってしまいます。
今のタイミングで起こっているのは、数年耐えればまた元に戻る種類の出来事ではないのです。
むしろ、これまでとは違う生き方を新しく始めなさい、という宇宙からのお便りです。
備蓄の棚を整えながら、心の棚もまた整える。 そんな両方のかまえが、これからの数年を支えてくれます。
不便な時代だからこそ、暮らしの解像度が上がっていきます。
野草の花を一輪、食卓に置く。 拾った石を磨いて、玄関にそっと置く。 ろうそくの灯りで、夕食を一度だけ囲んでみる。
高価なものを買い揃えなくても、人は美しさを暮らしの中に表現できます。
そして、便利さで上塗りされていた時代には、かえって出会えなかった景色が、そこには広がっているのです。
物が少なくなっても、心は満ちる。
その実感を一度味わった人は、もうこれまでのような消費の暮らしには戻れなくなります。
そして、そういう人が一人また一人と増えていくことこそ、地球全体の波動を引き上げる、もっとも静かで確かな力になっていきます。
経済が揺れる時代の入口に、私たちはいま立っています。
怖がらなくて大丈夫。 あなたが日々、内側を磨いてきたものは、必ずこれからの時代に光を放ちます。
明日からの一日。 ご家庭の食卓と、お手元の小さな物たちが、温かなエネルギーに包まれますように。
このブログでお伝えしているのは、魂の旅路への入口となる話です。
もっと深く学びたい方、満月の一斉ワークに加わりたい方は、スピリチュアルスクールでほぼ毎日メッセージをお届けしています。
ブログには書けない霊的な実践も、ここでお話ししています。
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