2025年8月19日火曜日

願いが叶わない理由ー現実を創るのは願いではなく“思い”



「人は自らが願っているものではなく、心の奥で常に思い続けているものを引き寄せる」

この言葉は、イギリスの思想家ジェームズ・アレンの核心的な教えを端的に示しています。

私たちは日々、多くの願いを胸に抱きます。

「もっと幸せになりたい」「経済的に豊かになりたい」「健康を取り戻したい」「愛されたい」。
こうした願いは誰の心にも自然に浮かぶものです。

けれども不思議なことに、その願いがそのまま現実になるとは限りません。

むしろ、なぜか正反対の出来事に出会ってしまう人も多いのです。

そこには大きなスピリチュアルな秘密があります。


願いと「思い」の本質的な違い

願いは一瞬の心の炎のようなものです。

状況によって変わりやすく、時に欲望や感情の気まぐれに左右されます。

たとえば「事業で成功したい」と強く願ったとしても、心の奥底で「自分は運が悪い」「どうせ成功するはずがない」と思っていたなら、その「思い」のほうが現実に反映されていきます。

一方で「思い」とは、繰り返し心に浮かび、やがて信念となったものです。

願いは泡沫のように一瞬で消えることがありますが、思いは私たちの無意識に根を張り、日々の言葉や行動を左右します。

つまり、人生を導いているのは「願い」ではなく、無意識に積み重なった「思い」なのです。


思考が現実を形づくるメカニズム

ジェームズ・アレンは名著『「原因」と「結果」の法則』の中で、人の心を「畑」にたとえました。

畑にどんな種を蒔くかによって、やがて芽吹くものが決まるように、心にどんな思いを蒔くかによって、人生の実りが変わってくるのです。

思考という種は、まず言葉となって芽を出します。

やがて行動となり、繰り返されることで習慣に育ちます。

習慣は人格を形づくり、その人格が環境や人間関係、そして運命を引き寄せるのです。

このプロセスはスピリチュアルな視点だけでなく、心理学的にも説明できる普遍の法則です。

まさに「人は思った通りの存在になる」というアレンの洞察は、時代を超えて真理として語り継がれています。


思いが生み出す具体的な現実の例

ある人が「私はいつも不運だ」と口癖のように思い続けていたとしましょう。

すると、実際に起きる出来事の中から「不運だ」と感じるものばかりに目が向きます。

忘れ物をした、電車に遅れた、誰かに冷たくされた。

それらは誰にでも起こり得る些細な出来事ですが、「私は不運だ」という思い込みを持つ人には、そのすべてが「不運の証拠」に見えてしまうのです。

やがて「やっぱり私はついていない」と確信し、その確信がさらなる不運を引き寄せるという循環が生まれます。

一方で、「私は人に喜ばれる存在だ」という思いを抱いている人はどうでしょう。

小さな「ありがとう」の言葉や、ちょっとした笑顔に敏感になり、それを自分への肯定のサインとして受け取ります。

そうすると、ますます人に優しく接するようになり、結果としてさらに感謝される場面を引き寄せていくのです。

このように「思い」は現実をフィルターのように歪め、また創造しながら、人生の方向性を決定していきます。


思いを磨くためのスピリチュアル実践

では、望む現実を引き寄せるために、どのように思いを整えればよいのでしょうか。

ジェームズ・アレンの教えを踏まえ、現代的なスピリチュアル実践を挙げてみます。

  1. 自己観察の習慣
     一日の中で「私は今どんな思いを抱いているか?」と振り返る。
     意識するだけで、思いの質が変わり始めます。

  2. 否定的な思考を手放す
     「できない」「不幸だ」という思いが浮かんだら、それを押し込めるのではなく、ただ静かに見つめて「光に還す」イメージを持ちます。
     否定的な思いは無理に消そうとするよりも、愛と光に委ねることで自然に薄れていきます。

  3. 肯定的な思いを意識的に育てる
     「私は愛されている」「私は豊かさとつながっている」といった言葉を、何度も繰り返して心に刻みます。
     繰り返される思いはやがて潜在意識に浸透し、現実を変える力を持つようになります。

  4. 感謝の習慣
     一日の終わりに「ありがたいこと」を3つ書き出しましょう。
     感謝はもっとも波動の高い思いであり、人生を瞬時に光の方向へ導いてくれます。


願いを超えて「思い」を生きる

願いは、しばしば「足りないもの」から生まれます。

「これが欲しい」「あれがない」という不足感からの願いは、かえって不足を強調し、引き寄せを妨げることがあります。

しかし「私はすでに愛と光に満たされている」という思いを日々育むなら、心は欠乏から解放され、自然と豊かさが引き寄せられていきます。

つまり、願いを叶える最短の道は「願うこと」ではなく、「それがすでにある」という思いを抱くことなのです。

ジェームズ・アレンの思想は、願望実現を超えて「思いの純化」が人生を変える核心であることを示しています。


まとめ ― 思いの種を今、選ぶ

私たちの人生は、日々心に蒔いている思いの種の集大成です。

願いは刹那的ですが、思いは人生の方向を決定づけます。

ジェームズ・アレンが残した智慧は、「人は思った通りの存在になる」というシンプルで力強い真理でした。

願いに振り回されるのではなく、日々の思いを磨き、愛と感謝の思いを育むことこそが、未来を変える最も確かな道です。

今日という一日の思いが、明日の現実を形づくります。
どんな種を蒔くのか――それを決めるのは、今この瞬間のあなた自身なのです。

著書『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています

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