人は幸せになりたいと願っても、その目指す方向性が間違っていたならば、幸せにはたどり着けなくなります
それはあたかも、北へ向かいたいのに、南行の電車に乗ってしまうようなものです
人間はしばしば、幸せになりたいと願いながら、不幸へと向かう電車に乗り込んでしっている事があります
今日は幸せのための三つの条件について、アドラーが説いたことを紹介したいと思います
何年か前に「嫌われる勇気」というアドラー心理学の書籍がベストセラーになり、日本でもアドラーが脚光を浴びました
アルフレッド・アドラーはオーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家で、フロイトやユングと並んで三大心理学者の一人とされています
アドラーのいた当時のフロイトなどの心理学者は、おもに病人を相手としていました
心の病を持った人について研究し、その心理を解明しようとしていたのです
しかしアドラーは、幸福で成功した人々を研究し、どうしたらそのようになるかを考えた人であったと思います
そのアドラーは、幸福のための三つの条件を述べています
それは、自己受容、他者信頼、共同体感覚です
この三つについて個別に説明していきましょう
自己受容
自己受容というのは、自分自身を弱点も欠点も、長所も短所も、よい所も悪い所も含めてすべて受け入れている状態です
そのままの自分を受け入れ、愛するという事です
ダメな自分や、出来ない自分に打ちひしがれたり、傷づいてショックを受けるとこもあります
人より劣っていたり、才能が無いことを嘆くこともあるでしょう
しかし、まずありのままの自分を受け入れる事から始めるのです
優秀でなくてもいい
人より不器用であったり、欠点があってもいい
まずは、その自分自身を認めて、愛することからはじめます
自分が愛される価値があると認める事です
それは自分に価値があると発見するという事でもあります
あなたは愛される価値があると認めましょう
それは他人との比較で思い悩んだり、苦しむことから卒業するという事です
「人より優秀でなければ自分には価値が無い」
「出来ない自分は愛されない」
こうした考えに染まってしまって、自分を傷つけ、苦しむのはやめましょう
自分を受け入れ、愛することで、比較による苦しみも消えていきます
他者信頼
これは自分を受け入れたように、他人をも受け入れるという事です
イエス様は、「自分を愛するように あなたの隣り人を愛せよ」と言いました
先ほどの話しで、自分を認めて愛する事を学んだように、他人をも愛して信頼を寄せるという事です
自分が社会や他人から害されると考えたり、敵の中に囲まれていると思っていては、幸せにはなれないでしょう
信頼する他人の中に暮らしていると思えるからこそ、幸せでいられます
周りが絶えず自分を貶めようとしていると猜疑の心で暮らしていたら、いつも落ち着きがなく、不安に生きなくてはならなくなります
アドラーは他人を信頼する事が大切だと言います
私たちは自分一人では生きていけません
社会の支えがあってこそ、こうして無事に生きていられるのです
そうでなければ人間は野生の生き物のように、大自然で過酷な弱肉強食の世界で、明日死ぬかもしれない毎日を生きている事でしょう
人間が平和で安全な社会に生きているのは、それだけ信頼できる社会が作られ、私たちは守られて生きているからなのです
そうした世の中に信頼を寄せ、他者を信頼して生きていく事が、幸せの条件としてあげられるとアドラーは言います
共同体感覚
アドラーは「人間の行動にはすべて理由がある」と言います
そして社会に適応できない人というのは、間違った目標を持つからだと指摘します
その正しい目標というのが共同体感覚(共同体=社会への貢献)だというのです
私たちが孤独を恐れるのはなぜでしょう?
それは自分が誰からも必要とされておらず、自分の価値が失われることを恐れるからではないでしょうか
自分には帰る場所があり、居場所が存在しているという事は魂の安心につながります
自分には帰るところもあり、仲間たちもいることで幸せを感じます
共同体というのは、小さな単位では家族であったり、職場や学校、住んでいる地域であったりします
もしも家族の中で孤立していて、居場所が無いように感じられたら、その人は不幸な気持ちになるはずです
職場の中で孤立していて、邪魔者扱いされていてたら悲しいでしょう
地域で除け者にされたり、村八分のようになるのも辛いものです
そのように、共同体の中で役割を持ち、人の役に立つ事が、人間にとって幸せであるのです
役割を果たすのはしんどくて苦痛と感じられるかも知れませんが、誰からも必要とされず、何の仕事も任されない方がよほど苦しいでしょう
会社などでも、リストラしたい社員などを窓際に置いて、何の仕事もさせないようにすることがあります
これなどは作業が無くて楽だといえますが、精神的には不幸な状態です
人間は誰かから必要とされ、誰かから求められ、誰かから愛されることで幸せを感じていけます
誰からも必要とされなかったら、生きる意味も見いだせなくなるでしょう
人は他の人の役に立つから、自分の存在価値を確認でき、自分を愛するようになれます
このようにアドラーは、自分を愛する事(自己受容)、他人や社会を信頼する事(他者信頼)、人や社会へ貢献する事(共同体感覚)が、幸福になるための条件だと教えます
みなさんも参考にしていただけたらと思います
アドラー心理学で一番衝撃的だったのは、「課題の分離」でした。
返信削除それまで他人の問題も自分の問題に感じ、とにかく助けなければと思って何でも背負ってしまっていたけれども、それは相手にしてみれば余計なお世話だったということでした(^^;;
今でも気づくと同じ状況になりそうなので「相手も自分も信じよう!」と気をつけています汗
そして、「自分を愛する事(自己受容)、他人や社会を信頼する事(他者信頼)、人や社会へ貢献する事(共同体感覚)」で、更に幸福になろうと思います(^^)
いつもありがとうございます☆
洪さんの3つのポイントを言い換えると、
返信削除・ありのままの自分を愛すること
(ありのままの自分を信頼すること)
・周りの人を愛すること
(周りの人を信頼すること)
・神様を愛すること(神様を信頼すること)
になるのかな、と感じます。
自分を大切にしながら周りを大切にし、なおかつ神様に愛されていることを理解して孤独から解放されること(ここに生きている以上、神様に愛されているわけであって、誰からも愛されてないってことがないので)。
このポイントを理解して生きていればいつも神様に守られるので安心ですが、なかなか理解できにくい方(私もその1人ですが)のために、頑張ってブログでイエスさんの解説を翻訳して書いていきますね(#^.^#)
今の自分に深く刺さるお話でした。ありがとうございます。日常の否定的なやり取りにちょっと疲れていました。自分を愛し、他人も愛しているはずなのですが・・。
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