あの世に帰っても記憶は残るのか 家族との思い出のゆくえ

2016年6月28日火曜日

霊界

読者の方から、こんなご相談をいただきました。

いつか自分が死に、魂に戻ったとき、生きていた時の家族との楽しい思い出を覚えていますか。

いつまでも忘れずにいられますか。

そして、魂は何度も生まれ変わってきた人生のすべてを覚えているのでしょうか。

この問いの奥には、とても深い愛情があると私は感じました。

大切な人と過ごした時間を、自分が忘れてしまうのではないか。

あるいは、先に旅立った家族が、自分のことを忘れてしまうのではないか。

その不安は、その人を心から大切に思っているからこそ生まれるものです。

今日は、あの世に帰ったあとの記憶について、私の考えるところをお話しします。

善良に生きた人は、ちゃんと覚えています

まず結論からお伝えします。

亡くなってあの世に帰ったあとも、この世での記憶は残ります。

少なくとも、調和のとれた本来の霊界に帰られた方は、生きていた時のことをきちんと覚えています。

家族と笑い合った食卓も、子どもの寝顔も、何気ない日々のやりとりも、忘れることはありません。

この世に生きている間、善良な生き方をされていた人は、あの世に帰られても普通に記憶を保っています。

そしてその記憶があるからこそ、懐かしさで時折、この世の様子をうかがうことがあります。

残してきた家族がどう暮らしているか、ふと気にかけて見守っているのです。

あなたが亡くなった家族をふと思い出すとき、向こうもまた、あなたを思い返しているのかもしれません。

大切な思い出は、肉体とともに消えるものではありません。それは魂に刻まれて、あの世まで運ばれていきます。

ですから、先に旅立った家族があなたを忘れてしまうのではないかという不安は、手放してくださって大丈夫です。

善良に生きた人どうしであれば、思い出はちゃんと両方の側に残っています。

離れていても、つながりが断たれたわけではないのです。

記憶を失ってしまう霊域もあります

ただ、すべての方が同じように記憶を保てるわけではありません。

地獄とも呼ばれる、不調和な霊域に行かれた方の場合、自分がどのような人生を歩んでいたのか、その記憶を忘れ去ってしまっていることがあります。

こう書くと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうか過度に怖がらないでください。

不調和な霊域には、すでに人の姿とは言えないような状態の霊人が漂っていることがあります。

彼らは、自分が人間として生きていたことそのものを思い出せなくなっている場合があります。

記憶を失うというのは、罰として誰かに奪われるのではありません。

調和を欠いた心の状態が、自分自身の過去をぼんやりと曇らせてしまう、そういう仕組みなのだと私は理解しています。

逆に言えば、心を整え、まわりと調和して生きることが、そのまま記憶を守ることにつながります。

怖がるためではなく、安心して生きるための話として受け取っていただきたいのです。

高い世界に帰るほど、古い記憶がよみがえる

記憶のことで、もうひとつお伝えしたいことがあります。

高次と呼ばれる、普通の方々より高い世界に帰られた方は、今回の人生だけでなく、より古い前世の記憶まで思い出せるようになります。

高級霊界と呼ばれる世界に帰られた方は、ずっと古い時代に生きていた記憶までよみがえらせていきます。

では、どこまで思い出せるのかというと、それはその霊の認識力によって変わってきます。

器が広く澄んでいれば、思い出せる範囲も広がります。

まだ整っていなければ、思い出せるのは近い過去にとどまります。

記憶を思い出す力は、その魂がどれだけ成長してきたかを映す鏡のようなものなのです。

ご相談の中に、何回もの人生をすべて覚えているのかという問いがありました。

これについては、すべての転生の記憶を思い出すことは、おそらくないだろうと私は思います。

無数に重ねてきた人生の一つひとつを、細部まで全部抱えているわけではありません。

けれども、大切なことはちゃんと残ります。

愛した人との時間、学んだこと、心に深く刻まれた思いは、たとえ細かな出来事を忘れても、魂の奥に確かに息づいています。

今日からできること

あの世での記憶のことを思うとき、今この世でできる小さな実践があります。

一つ、家族との何気ない時間を、丁寧に味わってください。特別な日でなくていいのです。一緒にお茶を飲む時間こそが、魂に刻まれていきます。

二つ、思い出を言葉にして残してください。あの日が楽しかったと、本人に伝えるだけでも、その記憶はより深く心に根づきます。

三つ、まわりの人と調和して暮らしてください。穏やかな心で過ごすことが、そのまま記憶を守る生き方につながります。

四つ、先に旅立った家族を、安心して思い出してください。あなたが懐かしむとき、向こうもあなたを見守っています。つながりは続いています。

五つ、今日一日を、善良に生きてください。誰かにやさしくした一つの行いが、あの世まで持っていける確かな宝になります。

思い出は、あの世まで運ばれていく

あの世に帰っても、この世の記憶は残ります。

善良に生きた人は、家族との楽しい思い出をきちんと覚えていて、懐かしさとともにこの世を見守っています。

記憶を保つために必要なのは、難しい修行ではありません。

日々を誠実に、まわりと調和して、目の前の人を大切にすること。

その積み重ねが、懐かしい人とのつながりを、死を越えて守ってくれます。

大切な家族を亡くされた方へ。

あの人はあなたを忘れていません。

そしていつかあなたが旅立つ日が来ても、楽しかった思い出は、あなたとともにあの世へ運ばれていきます。

だからどうぞ、今日という一日を、安心して、温かく生きてください。

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