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今月25日が中秋の名月です。
八月の終わりから、こちらでは水の話ばかりを書いてきました。
能登、千葉、福井、東海と雨が続いて、大気と土地の想念が動いていた時期でしたから、記事のほうも自然とそちらへ引っ張られていました。
その雨がようやく退いて、夜空が戻ってきます。
月の満ち欠けで気分や体調が変わるという話は、あちこちで目にします。
新月に願い事を書くと叶うという話も、書店の棚に並ぶほど広まりました。
ただ、満月と新月で何が違うのかまで説明されている事は少ないのです。
霊的に見ると、この二つを分けているのは、霊界からの影響の強さです。
満月は影響が強くなる夜で、新月はいちばん薄くなる夜になります。
強くなる夜には、善い側も悪い側も、どちらも入ってきます。
月の満ち欠けは、人の中の水に触ってくる
潮の満ち引きが月の位置で決まる事は、誰でも知っています。海の水があれだけ持ち上げられているなら、人の体にある水も同じ力を受けているはずです。
体の六割は水で、その水は感情と縫い合わされています。
悲しい時に涙が出て、緊張すれば喉が渇くのも同じ仕組みです。
水が動けば感情が動き、感情が動けば想念が動きます。
霊的に見ると、月が触っているのは体ではなく、その想念の層です。
満ちた月の下では、普段なら蓋をしているものが魂の底から浮き上がってきます。
眠れなくなる夜、理由もなく涙が出る朝、家族と口論になる晩。
そういう数日を毎月のように通っている人は、決して少なくないはずです。
満月や新月に大地震が起こるという説も長く言われてきました。
記録を並べてみると、月の位置と重なっているものもあれば、まったく関係のない時期に起きているものもあるのです。
その一覧は以前大地震の危機が高まる満月や新月と月のスピリチュアルなパワーについてでまとめました。
月は引き金に手をかける事はあっても、日付を決めているわけではありません。
満月は、霊界に向かって扉が開く夜
満月の前後は、人の霊的な感度が上がります。普段は閉じている扉が少し開いて、霊界から魂への働きかけが届きやすくなるのです。
心が澄んでいる人のところには守護霊や善い霊が寄ってきて、魂に加護が働きます。
朝起きた時に答えが分かっている、迷っていた事の筋が急に見えてくる、人の名前が浮かんでその人から連絡が来る。
満月の前後にそういう事が重なるのは、インスピレーションの通り道が広がっているからです。
同じ扉から、悪い側も入ってきます。
恨みや嫉妬、自分を責める言葉を抱えたまま満月の夜を迎えると、その想念に波長の合うものが寄ってきます。
寄ってきたものが増幅するのは、その人が元から抱えていた考えのほうです。
もう少しの辛抱で済んだはずの事が、その夜だけは耐えられない大事に見えてきます。
満月に事件や争いが増えるという話が世界中に残っているのは、この増幅が起きているからです。
満月は、魂がどちらを向いているかを拡大して見せる鏡になっています。
向きが光の側にあれば加護が増え、闇の側にあれば苦しみが増える。
同じ夜、同じ月の下で、正反対の事が同時に起こっているのです。
満月の前後は、心の向きだけ見ておく
満月の夜に人生を決めるような判断を下すと、たいてい後で悔やみます。増幅されたものを魂の本当の声だと思い込んで決めてしまうからです。
手紙やメッセージを書いたなら、送るのを翌日まで待ってください。
一晩置けば、書いた言葉の半分は自分でも要らなくなるものです。
恨みを何度も思い返す作業は、満月の前後だけはやめておきます。
その数日は、思い返した分がそのまま大きくなって返ってきます。
代わりに置くものは、感謝でも祈りでも構いません。
魂の向きを光の側へ変えてから眠ると、翌朝に降りてくるものが変わります。
新月は、霊的な影響が薄くなる夜
新月は月が姿を消す夜で、霊界からの働きかけもいちばん弱くなります。外から入ってくるものが少ない分、自分の考えが自分の考えとして立ちます。
自分の頭で決めた事が後になってもぶれにくいのは、新月の夜です。
新月に願い事を書くという作法が広まりましたが、月に注文書を出しているつもりなら、紙は何年書いても動きません。
並べてきたものを見ると、収入、結婚、引っ越し先、欲しいものの一覧になっている事があります。
願いは、外から手に入れるものの一覧ではなく、自分の魂がどちらへ向くかの申告です。
誰かを押しのけて自分だけが得るような願いには、光の側が手を貸せないので通りません。
新月の紙に書く事は、一つでいいのです。
どんな人間になりたいのかを一行書いておけば、その向きが次の満月で増幅されていきます。
中秋の名月に、月を見上げる
松尾芭蕉に「名月や池をめぐりて夜もすがら」という句があります。名月の夜、池のまわりを一晩歩き続けたという、それだけの句です。
願い事も供え物も出てきません。
鎌倉時代の明恵上人は、月に向かって歌を詠み、月を友と呼んだ僧でした。
栄西から茶の種を受け取って栂尾に植えたと伝えられる人で、地に足のついた実務家です。
その明恵上人が、生涯にわたって月を見上げていました。
海の向こうでも同じ事をしていた人がいます。
『ウォールデン』を書いたソローは月明かりの夜歩きを好み、月光についての文章を残しました。
東西の離れた場所で月の下を歩いた人たちが残したものは、願い事の作法ではなく、見上げていた時間そのものです。
月を見上げる行為が、それだけで祈りになっているからです。
願いを立てるより先に、見上げる時間を取ってください。
今日からできる事
- 満月の前後三日は、大きな決断をしない。増幅されたものを本当の姿だと思わない
- 恨みや自責を思い返す作業は、その数日だけ休む。思い返した分が大きくなって返ってくる
- 満月の夜は、眠る前に感謝を一つ声に出す。声にすると想念が形を持ちます
- 満月の朝にふと浮かんだ考えは書き留める。加護からの合図が混ざっています
- 新月の夜に、紙へ一行だけ書く。欲しいものではなく、どんな人間になりたいかを書く
- 中秋の名月の9月25日は、数分でも空を見上げる時間を取る
新月は影響が薄くなる夜で、自分の向きを自分で決め直せる時です。
月の一巡りは、向きを決める夜と、それを増幅する夜の二拍子でできています。
今年の名月の夜が、みなさまの心が光の側を向いている時間となりますように。
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このブログでお伝えしているのは、魂の旅路への入口となる話です。
もっと深く学びたい方、満月の一斉ワークに加わりたい方は、スピリチュアルスクールでほぼ毎日メッセージをお届けしています。
ブログには書けない霊的な実践も、ここでお話ししています。
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