生理痛やPMSが「魂からのメッセージ」である理由
毎月繰り返される生理痛やPMS(月経前症候群)に、ただ「体の不調」という言葉だけで片づけてしまっていないでしょうか。痛みはたしかに体に現れます。けれどスピリチュアルな視点から見ると、肉体の症状は、魂や感情、エネルギーといった内側の状態が表面に浮かび上がったものです。
私がこのテーマを深く考えるようになったのは、多くの女性が「ちゃんと休みたい」「もっと自由に生きたい」という声を内心に抱えながら、それを誰にも言えずにいると気づいたからです。
生理痛やPMSは、その声が体を通して届いているサインかもしれません。
今回は、読者の方からご質問のあったこのテーマについて、体の仕組みとスピリチュアルな視点の両方から述べてみたいと思います。
はじめにお断りしておくと、私は医者ではありません。身体に強い不調のある方は、まずはお医者さんに相談されてみてください。
月経前症候群(PMS)とPMDDについて
月経前症候群はPMS(Premenstrual Syndrome)とも呼ばれ、生理前にあらわれる身体の不調やこころの不調といった変化のことです。PMSのなかでもとりわけ精神的な不調の程度が重く、日常生活に支障をきたすほどの状態は、月経前不快気分障害(PMDD:Premenstrual Dysphoric Disorder)と言うそうです。
生理の前後に心身の不調が起こるのがPMSで、重度の場合はPMDDと呼ぶわけですね。
体の仕組みから見ると、セロトニン不足が関係している
まずは物理的な理由から考えてみます。PMSが起こる理由としては、生理前のホルモンバランスの変化があって、それが何らかの形で心身の不調を引き起こすと考えられています。
そしてホルモンのバランスが変化すると、セロトニンが不足することがあります。
セロトニンは脳や腸に存在する物質で、別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、人の気分に大きく影響します。不足するとうつのようになって、気分が落ち込んでしまうのです。
そのため現在の医療では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が処方されることがあります。薬に抵抗のある方や軽症の場合には、ビタミンB6が処方されるようです。
症状のつらい方は、お医者さんでSSRIを処方してもらうのもひとつの選択でしょう。ほかにもご自身でできる事がありますので、書いてみます。
自分でできるセロトニンの増やし方
トリプトファンとビタミンB6を食事から摂る
セロトニンは脳内で作られますが、その材料として必須アミノ酸のトリプトファンが必要です。トリプトファンは体内で生成できないので、食事から摂らなければなりません。食べ物から摂ったトリプトファンは、日中は脳内でセロトニンに変わり、夜になると睡眠を促すメラトニンに変わります。つまりトリプトファンが不足していると、セロトニンも作れなくなって、PMSの一因になる可能性があるわけです。
トリプトファンを多く含むのは、カツオやマグロの刺身、牛肉、豆腐、チーズ、牛乳など。
ビタミンB6は、鮭・さば・さんまなどの魚類、鶏胸肉やささみといった脂身の少ない肉類、酒粕や抹茶、ごまに豊富に含まれています。
どちらもサプリで摂取できるので、食事だけでは難しい方は試してみられるといいでしょう。
日光を浴びて、軽く体を動かす
セロトニンの分泌には、日光を浴びる事、そして軽い運動をする事が大切です。コロナの流行期には、ビタミンDを作るために日光浴をすすめましたが、日光はセロトニンの分泌にも重要な役割を果たしています。
日中ずっと建物のなかで過ごして日光を浴びず、運動不足も重なっている場合には、セロトニンが不足しやすくなります。
一番の理想は、早朝に起きて外で軽く体を動かすことです。朝の光と運動がそろうと、セロトニンのスイッチが入りやすくなります。
ホルモンバランスを整える食品とハーブ
ホルモンバランスが崩れている方には、マカもお勧めです。マカはペルーで「若返りのハーブ」といわれ、男性用の精力剤のようなイメージがありますが、実は女性のホルモンバランスを整えるのに向いています。エストロゲンとプロゲステロンの分泌を促す働きがあるからです。
ほかには、大豆に含まれるイソフラボンにもPMSの予防が期待できるといわれます。
あまり知られていないものでは、チェストベリーというハーブがあります。セイヨウニンジンボクの果実から抽出されるもので、古くから薬草として使われてきました。近年の研究で、ホルモンバランスをサポートする働きがあることもわかってきています。
これらを参考にされてみるといいでしょう。そしてここからは、スピリチュアルな観点から見ていきます。
女性性のエネルギーとは何か
スピリチュアルな領域では、人間の内側には「男性性エネルギー」と「女性性エネルギー」の両方が宿っていると考えられています。男性性エネルギーは、行動・論理・達成・前進の力です。女性性エネルギーは、受け取る・感じる・育む・循環させる力です。
どちらが上でも下でもありません。ただ、現代社会は長い間、男性性エネルギーを優位に置く構造を作ってきました。効率、生産性、競争。これらは男性性エネルギーの言葉です。
その環境の中で、女性が自分の女性性エネルギーを「邪魔なもの」「弱いもの」として無意識に抑え込むようになることがあります。
感情を見せてはいけない。休んではいけない。弱くてはいけない。そう自分に言い聞かせるたびに、女性性エネルギーは行き場を失い、体の中で滞留していきます。
その滞留が、毎月の周期の中で「痛み」として押し出されることがあるのです。
逆に、女性性のエネルギーが強すぎてバランスを崩している場合もあります。抑えているにせよ過剰になっているにせよ、大切なのは男性性と女性性の釣り合いです。
また、過去に女性である事を否定されるような経験をして、女性性が傷ついたままになっている方もいるでしょう。現代の文明には、女性性を否定したり傷つけたりしてきた部分があります。そうした傷は、癒していくことで少しずつ改善していくものです。
生理痛が語りかけていること
「自分に正直になって」というサイン
生理痛が強い時期は、往々にして「本当はやりたくないことを無理してやっている時期」と重なります。仕事の締め切り、人間関係の我慢、「自分よりも他者を優先する」パターン。こうしたものが積み重なると、体は生理を通じて「今すぐ立ち止まれ」と信号を出します。
哲学者のプラトンは、「魂の世話をすることが最も大切な仕事である」と述べています。魂の世話とは、外側の期待に応え続けることではなく、自分自身の内側の声に耳を傾けることです。
生理痛は、あなたの魂が「もう少しだけ自分のことを大切にして」と言いたがっているサインである可能性があります。
創造力が詰まっているサイン
女性の生理周期は、本来「創造のサイクル」とも呼ばれます。生命を宿す可能性と同じエネルギーの流れが、毎月体の中で起きているのです。この創造エネルギーが、表現や行動に使われず抑圧されたままになると、痛みとして現れやすくなります。
「何かを作りたい」「自分を表現したい」「もっと自由に感じていたい」という衝動が、言葉や形にならないまま体の中で溜まっている状態です。
心理学者のアドラーは「人は目的に向かって動く存在だ」と言いました。創造したい・表現したいというエネルギーの方向を失った時、それは体の不調という形で「目的を見つけよ」と叫ぶことがあります。
PMSのスピリチュアルな意味
感情の浄化期間としてのPMS
PMSは生理前の数日から2週間ほどの間に現れる、気分の落ち込み・イライラ・不安・疲れなどの症状です。スピリチュアルな見方では、PMS期間は「月の浄化の時間」です。
普段は意識の表面に上がってこない怒りや悲しみ、孤独感、不満といった感情が、ホルモンの変化とともに浮き上がってきます。これは感情が「見てほしい」と浮上してくる時間です。
仏典の言葉に「苦しみは執着から生まれる」という教えがあります。PMSの時期に強くなる感情は、あなたが何かに執着していること、手放せていないものの存在を教えてくれているかもしれません。
PMSのイライラを「ただの気分の問題」として否定せず、「今、私の中に何があるのか」を静かに聞いてみることが、魂レベルでの癒しにつながります。
境界線が侵されているサイン
PMS期間に特に強まる症状のひとつが、「些細なことで傷ついてしまう」「他人の言葉に過剰に反応してしまう」という状態です。これは、普段の生活の中で自分の境界線が繰り返し侵されているサインである場合があります。
誰かの感情を自分が引き受けすぎていないか。「嫌だ」と言えない場面が多くないか。自分よりも相手を優先することが「当然」になっていないか。
心理学者のユングは「影(シャドウ)」という概念を提唱しました。意識から追い払った感情は消えるのではなく、影として内側に蓄積されていきます。PMSはその影が一時的に表面に現れる瞬間かもしれません。
怒りは悪いものではありません。怒りは境界線を守ろうとする、魂の防衛本能です。
どう向き合えばいいか、魂レベルのケア
「休む」ことを許可する
生理痛やPMSのサインを受け取ったとき、まず自分に許可を与えることが大切です。「今日は休んでいい」「感情的になってもいい」「弱くていい」。この許可は、他の誰かではなく自分自身が自分に与えるものです。
宮沢賢治は「雨にも負けず」の詩の中で、黙々と人の役に立つ姿を描きました。それは美しい生き方です。しかし、自分を磨り減らしてまで他者のために動き続けることとは違います。
休息は怠慢ではありません。次の創造のための充電です。
感情を「書き出す」実践
PMS期間のイライラや悲しみを、誰かにぶつける前に紙に書き出してみることをおすすめします。頭の中でぐるぐる回っている感情を言葉にするだけで、エネルギーは動き始めます。心理学でも「感情の言語化」は自律神経を整え、感情の暴走を和らげる効果があることが知られています。
「今、私は何に怒っているのか」「何が悲しいのか」「本当は何をしたいのか」を正直に書いてみてください。
マズローは「自己実現の欲求」を人間の最上位の欲求として位置づけました。感情を抑圧せずに見つめ、自分の内側の欲求に気づくこと。それが自己実現への第一歩です。
周期を「敵」ではなく「リズム」として捉える
月のリズムに合わせて変化する体を、「厄介なもの」として扱うのをやめることが、長い目で見た癒しにつながります。生理前は内向きのエネルギーが強まる時期です。外向きに活動するのではなく、内側を整えるために使う時間と捉えると、PMSの症状が「ペナルティ」から「リトリートの呼び声」に変わってきます。
生理中は特に、体を温め、水分をとり、外部の刺激を減らし、静かに過ごすことが体と魂の両方にとっての回復につながります。
自分の体のリズムを学び、そのリズムと共に生きることは、魂に火をともす実践です。
スピリチュアルな癒しと医療的ケアの両立について
生理痛やPMSがとても強い場合、婦人科などの医療機関に相談することは大切な選択肢のひとつです。スピリチュアルな視点を持つことは、医療的なケアを否定するものではありません。体の症状には医学的なアプローチが必要な場合もありますし、魂のレベルでの気づきと医療的なサポートは、補い合うものです。
「どちらか一方だけ」ではなく、体・心・魂のすべてを丁寧に扱うことが、本当の意味での健康への道だと私は考えています。
あなたの体は、あなたを嫌っていない
毎月の痛みや不調に「なんで私ばかり」と思うことがあるとしたら、その気持ちはとても自然なことです。しかし、体はあなたの敵ではありません。体はあなたの魂と最も近い場所にある存在で、言葉を持たない分、「症状」という形であなたに語りかけています。
パスカルは「人間は考える葦である」と言いました。考える力を持つ人間だからこそ、体が発するサインを読み解き、魂の声を受け取ることができます。
生理痛やPMSのある日、ぜひ一度だけ立ち止まって、体に聞いてみてください。「私は今、何を抑えているのだろう」と。
その問いを立てること自体が、すでに魂の癒しの入口に立っているということです。
体の不調が持つスピリチュアルな意味についてさらに深く知りたい方は、こちらの完全ガイドもご覧ください。
病気・体調不良の霊的意味完全ガイド ↓一日一回のクリックが、このブログの灯を守ってくれます
応援いただいたあなたに、幸せが届きますように祈ります
このブログでお伝えしているのは、魂の旅路への入口となる話です。
もっと深く学びたい方、満月の一斉ワークに加わりたい方は、スピリチュアルスクールでほぼ毎日メッセージをお届けしています。
ブログには書けない霊的な実践も、ここでお話ししています。
関連記事


新刊『ソフィアの森で見つけた幸せの鍵』