アクエンアテンとフランス革命|自由・平等・博愛の霊的源流

2012年12月13日木曜日

エジプト 秘史

パリのコンコルド広場に、ぽつんと立つ一本のオベリスク。

その姿を見るたびに、私はいつも、不思議な感慨に包まれてきました。

なぜ、エジプトの神殿にあったはずの石柱が、フランス革命の象徴であるパリの中央広場に、いま静かに立っているのか。

そしてなぜ、フランス革命のスローガンである「自由・平等・博愛」と、三千年以上前のエジプトの王アクエンアテンの讃歌に、これほど見事に響きあう言葉が並んでいるのか。

表面的な歴史だけでは説明のつかない、深い霊的な伏流が、エジプトとフランスのあいだには、確かに流れているのです。

この記事では、ナポレオン以来のエジプトとフランスの結びつきと、その奥に隠された「アクエンアテン的な霊性」が、どのように現代の私たちの精神文化にまで届いているのかを、温かなまなざしで紐解いていきます。

エジプトとフランスを結んだ最初の物語――ナポレオン遠征とロゼッタ・ストーン

普通の歴史書を開けば、エジプトとフランスのつながりは、それほど古くはないと書かれています。

始まりは、ナポレオンのエジプト遠征でした。

遠征のなかで偶然発見されたロゼッタ・ストーンが、長く謎に包まれていた古代エジプト史の扉を、一気に開きました。

そこから、ヨーロッパには空前のエジプトブームが訪れます。

ファッションも、建築も、文学も、しばらくのあいだ、エジプト風の意匠で彩られました。

けれど霊的な視点から見れば、ナポレオンが「たまたま」エジプトを目指したわけでも、ロゼッタ・ストーンが「偶然」発見されたわけでもありません。

そこには、ある大きな霊的な台本が、しずかに用意されていたのです。

タリズマンという考え方――星のパワーを地上に降ろす結界の知恵

『神々の指紋』で知られるグラハム・ハンコック氏は、後年『タリズマン』という著書を残しています。

タリズマンとは、もともとは魔よけや護符を意味する言葉です。

けれどハンコック氏が描いたのは、もっと壮大な仕掛けでした。

自然界の山や石、そして人の手で築かれた巨大建造物までもが、配置の仕方しだいでタリズマンとして働き、星のパワーを地上に蓄える「結界」となる――そんな世界観です。

たとえば、エジプトのギザの三大ピラミッドは、オリオン座の三つ星をそのまま地上に映したものだとされています。

カンボジアのアンコールワットは、龍座の星々を地上に重ねたものだと言われています。

東洋の風水と、響きあう発想ですね。

「目に見える石の建物」と「目に見えない星の運行」を結びつけることで、土地そのものに霊的な深みを与える。

これは古代の人々が共通して持っていた、世界規模の祈りの技術だったのです。

ルクソールのオベリスクが、なぜパリのコンコルド広場に立つのか

古代エジプトの聖なる都市テーベには、太陽神ラーを祀るルクソール神殿があり、その入口には、太陽神の象徴であるオベリスクが、左右対称に二本立っていました。

ところが今、その二本のうちの一本は、本来の場所から遠く離れた、パリのコンコルド広場に立っています。

もう一本だけが、エジプトの地に残されているのです。

さらに、世界の名画が集まるルーブル美術館の中庭には、ガラスでできた現代のピラミッドがそびえています。

『ダ・ヴィンチ・コード』の物語のなかでも、印象的に登場した、あのピラミッドです。

そして、シャンゼリゼ通りの果てに立つ新凱旋門。

『タリズマン』によれば、この巨大な現代建築は、エジプトのカルナック神殿に見立てて配置されているとされます。

すなわち、パリの中心軸そのものが、古代エジプトのテーベの構造を、現代によみがえらせるかたちで設計されているというのです。

テーベとパリ――二つの都市が描く「26度の聖なる軸」

もっとも驚くべきは、両都市の幾何学的な構造の一致です。

エジプトのテーベでは、オベリスクが立つルクソール神殿の門から、おおよそ26度の直線上に、カルナック神殿が配置されています。

そしてパリでも、オベリスクが立つコンコルド広場から、ほぼ同じ26度の直線上に、新凱旋門が設置されているのです。

セーヌ河のほとりに広がるパリと、ナイル河のほとりにあったテーベ。

河と神殿と聖なる軸の関係が、これほど見事に響きあっている――。

これを単なる偶然と呼ぶには、あまりに緻密で、あまりに祈りに満ちています。

都市そのものが、目に見えない次元で、太古の聖地と繋がろうとしているように、私には感じられるのです。

「自由・平等・博愛」――フランス革命の理念は、じつはエジプト由来だった

そして、最大の手がかりが、フランス革命の有名なスローガンに残されています。

「自由・平等・博愛」――この三つの言葉は、フランス革命の精神を世界に広めた合言葉として、今も学校の教科書に必ず登場します。

けれど、この言葉のルーツは、じつははるか古代エジプトのアクエンアテンの讃歌にまで、確かに遡ることができるのです。

古代の讃歌から抜粋された一節を、ここでご紹介します。

アクエンアテン、あなたは自由、平等、博愛の精神で戦を好まず、平和を愛し

アクエンアテン、あなたは唯一無二の神を信じた異端児

アクエンアテン、あなたは神との接触者

アクエンアテン、あなたは宇宙を飛び回り

アクエンアテン、あなたは人類に神の教えを導いた

アクエンアテン、あなたの正体は何者か

三千年以上前のファラオが掲げた精神が、何度も埋もれ、何度もよみがえりながら、ついに十八世紀の革命のスローガンとして、人類史の中央舞台に再び花開いたのです。

これは霊的に見れば、まさに「魂の理想は時を超える」という、揺るぎない真実の証明と言えるでしょう。

フリーメーソン、テンプル騎士団、カタリ派――霊的系譜の地下水脈

このアクエンアテンの理想が、エジプトからフランスへとどのように運ばれていったのか。

その糸を追っていくと、興味深い結社や宗派の名前が次々と浮かび上がってきます。

フリーメーソン――「自由・平等・博愛」のスローガンを掲げる秘密結社として知られる存在ですが、その起源を中世ヨーロッパに花開いたテンプル騎士団に求める説があります。

テンプル騎士団は、もともと十字軍の時代にエルサレムを拠点とし、古代エジプトを含む中東世界の知識に深く触れた騎士たちでした。

彼らは、キリスト教の表向きの教義の奥に隠されていた、もっと古い神秘思想の系譜に、ひそかに通じていたとも言われています。

さらに、フランス南部にはカタリ派と呼ばれる人々が現れ、「異端」として歴史から消し去られていきました。

けれど彼らの思想は、はるか昔に異端とされて葬られたはずのグノーシス派の教えに、驚くほどよく似ています。

つまりフランスという土地そのものが、何度も「正統」から弾かれた霊的真理を、繰り返し受け止めてきた、特別な土壌だったのです。

目に見えない霊的系譜が、人類史を動かしている

表向きの歴史教科書だけを読むと、世界の出来事はただの偶然と権力闘争の連なりに見えます。

けれど、ここまでお伝えしてきたような点と点を結んでいくと、まったく違う絵が浮かび上がってきます。

一度、輝いて、しかし時代に追いやられてしまった霊的真理は、決して消えてしまったわけではありません。

地下水脈のように、密やかに、けれど確実に、別の時代、別の土地へと伝えられ、機が熟したときに再び地表へと噴き出してきます。

アクエンアテンの夢が、フランス革命のスローガンとなって戻ってきたように。

テーベの神殿の幾何学が、現代のパリの中心軸として再現されているように。

霊的真理は、何度死にかけても、必ず別のかたちでよみがえる――この事実こそが、私たちに大きな希望を与えてくれます。

今日からできる、霊的系譜とつながる三つの習慣

あなた自身の魂もまた、目には見えない大きな霊的系譜の一部です。

その系譜と意識的につながるための、ささやかな三つの習慣をご提案します。

1. 旅先や日常で出会う「不思議な符合」をメモしてみる

「なぜか同じ言葉が立て続けに耳に入る」「違う本に同じ人名が出てくる」――そんな小さな符合に出会ったら、ぜひ手帳に一行だけメモしてください。

霊的系譜は、いつもこうした小さなサインから、あなたに合図を送ってきています。

2. 古代の聖地のオベリスクや巨石を、写真でいいので見つめる

実際に旅できなくてもかまいません。

ピラミッド、アンコールワット、ストーンヘンジ、伊勢神宮の御神体山――。

その写真をしばし見つめるだけで、あなたの魂は、確かに祖先たちの祈りと共鳴しはじめます。

3. 「自由・平等・博愛」を、自分の今日の行動で実践する

大げさな運動でなくてかまいません。

今日であった人を、ほんの少しだけ自由にしてあげる。

偏った扱いをせず、平等に接する。

余裕のあるぶんだけ、博愛を分け与える。

それが、アクエンアテンの夢を、いまここに引き継ぐ最も具体的なやり方なのです。

魂は、時代を超えて夢を運ぶ

エジプトのナイル河と、フランスのセーヌ河。

三千年という時の隔たりも、二大陸という距離の隔たりも、霊的真理にとってはほんのささやかな段差にすぎません。

あなたが今日、心のなかで掲げた小さな理想もまた、いつの日か、思いもよらない時代と土地で、別の誰かの胸のなかに芽吹いていくでしょう。

その確かさを信じて、今日もあなたの魂が、自分の輝きを諦めずに歩んでいかれますように。

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