今週の土曜日、10月31日はハロウィンですが、この夜に亡くなった人が帰ってくるという話は本当なのでしょうか?
十月の半ばには、園や学校の行事で子どもに仮装をさせるときの心がけを書きました。
ハロウィンは死者があの世から帰ってくる夜だと聞いて、亡くなった親やきょうだいの事をふと思い出す人もいるはずです。
会いに来てくれるのなら迎えたいけれど、怖いものまで一緒に来るのなら避けたい、その間で気持ちが揺れている人も多いのではないでしょうか。
霊的に見ると、故人を呼び寄せるのは暦の日付ではありません。
地上に残った人が、迎えようとして向ける思いのほうです。
ハロウィンの夜に死者が帰るという言い伝え
ハロウィンのもとは、古代ケルトで11月1日に祝われたサウィン祭です。
ケルトの暦では10月の末が一年の終わりで、その変わり目にこの世とあの世の門が開き、死者の霊が家に戻ってくると信じられていました。
日本のお盆とよく似ていて、洋の東西に、死者の帰る日を決めて迎える風習があった事になります。
お盆には迎え火を焚いてご先祖を家に招き、送り火で光の世界へ送り返します。
違うのは、ケルトでは懐かしい家族だけでなく悪霊も一緒に出てくるとされ、人々が死霊の姿に化けて身を守ろうとした点です。
仮装の起こりとその危うさは、ハロウィンの霊的真実の記事にまとめてあります。
今回取り上げたいのは、その夜に本当に亡くなった人が帰ってくるのかという事です。
故人を引き寄せるのは、地上で迎える人の思い
光の世界に帰った魂が、決まった日にだけ地上へ降りてくるという事はありません。
故人を地上へ引き寄せるのは、残された人が故人を偲び、会いたいと思う心です。
霊の世界は思いで動く世界ですから、こちらから向けた思いが、そのまま故人へ届く道すじになります。
ハロウィンの頃に亡くなった家族を思い出して、写真に向かって語りかける人がいれば、ご先祖もその思いに引かれてそばへ来られます。
けれどそれは、10月31日に限った話ではありません。
命日でも、何でもない平日の夜でも、故人を思えばその思いは届きますし、故人の側も応えようとします。
お盆に日が決まっているのも、あの世の都合というより、忙しい地上の人が年に一度は思いを向けられるようにと、昔の人が整えた知恵です。
地上から向けられる思いは、あの世の故人にもきちんと伝わるものです。
写真や位牌は、その思いを故人へ向けるためのアンテナの役目をします。
迎え火を焚かなくても、写真の前でありがとうと伝えれば、それで十分に迎えた事になるのです。
魔の姿で騒ぐ夜に寄ってくる霊
困るのは、思いを向ける先を取り違えたときです。
お化けや骸骨、血のついた姿に扮して夜の街で騒いでいると、その姿と心に引かれて寄ってくるのは、懐かしい家族ではなく、暗黒界や境界領域の霊が多くなります。
境界領域は、この世とあの世の境にあたる層です。
亡くなった人がこの世にとどまるのは、ふつうは数日から一、二か月ほどですが、死んだら終わりだと思って生きた人や、この世への執着を手放せない人は、それを過ぎても境界領域にとどまり続けます。
暗黒界のほうは、怒りや欲や恨みといった暗い心境が引き寄せ、生み出した世界で、そこにいる霊は同じ暗さを持つ人に近づいてくるのです。
霊の世界には、似た波長のものどうしが引き合うという決まりがあります。
迎える思いで故人が来るのと同じ仕組みで、魔をまねる思いには魔に近いものが寄ってくるわけです。
ハロウィンの夜に死者が来ると言われてきたのは、ある意味では当たっています。
ただ、その夜に騒ぎの中へ寄ってくるのは、多くの場合、迎えたかった霊ではありません。
アトランティスが沈んだ日と重なる10月の末
この時期が死者の日とされてきた事には、もうひとつ理由があると感じています。
ハロウィンの頃は、実はアトランティスが海に沈み、一度に多くの人が亡くなった日と重なるのです。
大陸が海に沈むほどの災いで、突然に命を奪われた魂がどれほどいたのかを思うと、胸が詰まります。
プラトンはアトランティスを大西洋の向こうにあった島としていますが、サウィン祭を祝ったケルトの人々も、大西洋に面したアイルランドやブリテンに暮らしていました。
大勢の死者が出た日の記憶が人類の奥に残り、死者と生者の境が開く日として語り継がれてきた、それがハロウィンの本当の起源なのかもしれません。
もしそうであれば、この日にふさわしいのは魔の姿で騒ぐ事ではなく、海に沈んだ人々も含めて、亡くなった魂が光の世界へ導かれるよう祈る事のはずです。
10月31日の夜の過ごし方
亡くなった家族に会いたい人は、仮装の街へ出かけるより、家で写真の前に座って、ありがとうと伝えてください。
家族で故人の思い出話をするだけでも、故人の魂はその輪の中に来られます。
子どもが行事を楽しみにしているなら、動物やお菓子のような明るい姿で楽しませて、夜は早めに家へ帰るようにします。
暗黒界や境界領域の霊を寄せつけないために要るのは、塩やお守りより、心をどちらへ向けているかです。
家族の清らかな祈りは、まだ光の世界へ帰れずにいる魂にとっても、暗い所を照らす灯になります。
ただ、祈る側の心に恨みや愚痴が残っていると光は届きにくいので、手を合わせる前に、感謝の思いに心を切り替えてください。
ハロウィンに死者が帰ってくるかどうかは、日付ではなく、地上で迎える人の思いで決まります。
故人を偲ぶ心は光の側にいる霊を呼び、魔をまねて騒ぐ心は暗黒界や境界領域の霊を呼んでしまうのです。
そして故人を思う心は、10月31日に限らず、どの日にもあの世へ届いています。
今年のハロウィンが、亡くなった家族とあらためて心を通わせ、その魂の幸せを祈る夜になりますように。
亡くなった人の魂が死後どこへ行き、あの世でどのように過ごしているのかは、死後の世界・霊界まとめに分けて書いてあります。
境界領域や暗黒界がどんな所なのか、亡くなった人がどうやって光の世界へ帰っていくのかも、そちらから辿れます。
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