2013年9月20日金曜日

景気をよくしながら国の財源を確保していく方法

消費税よりも金融税(仮)がよいと思う


以前書いたことのある話ですが、消費税の増税議論が活発化していますので、もう一度書いてみます

基本的に消費税の増税には反対しています
何故なら、消費税を増やすと経済活動が低下し、景気が悪くなり、税収は益々減るからです

日本で消費税が導入されて以来、税収はどんどん減ってきています

それはみんなが買い控えしたりで、景気が悪くなりかえって収入が減ってしまったからです

日本人は特に消費することが悪いような心情があるため、すぐに財布の紐が絞まって経済が悪くなるのです

逆に経済がよくなると税収は増えていきます

ですので本来であれば税収を増やしたいのであれば、政府は景気をよくする政策をしていくべきなのです

消費税にかわる税制について、私の思案を書いてみます

仮に金融税とつけました。金融資産に税金をかける方法です

日本には金融資産が1000兆円くらいあると言われているのでわかりやすくこちらで説明してみます

金融資産に対して年に1%の税をかけたとすると、税収は10兆円になります

現在の消費税の税収が10兆円くらいなので、同額の税収になります

100万円預金している人なら、年に一万円の税負担です

勿論預金の無い人には負担はありません

消費税の場合は、物を購入する時に税金がかかるため、消費を控える動きが出てきて、景気を悪くする作用があります

一方の金融資産に税金がかかると人はお金をもっているだけでは目減りしていきますので、お金を積極的に使うようになります

するとお金がどんどん廻っていくので景気がとてもよくなります

これは大きな税収となりながら、景気を刺激する経済政策ともなり、一石二鳥です

箪笥預金にはどうするかと言うと、新し通貨を発行して、切り替えるようにし、一年以内であれば1%の税を徴収し、二年であれば2%というふうにします

何年かごとに切り替えていくわけです

金融機関に預けられた分は、金融機関で、徴収します

そうすることで税収も増えて、景気もよくなっていきます

こちらの金融税について、日本の金融資産が減っていくと考える人もいるかもしれませんが、それは間違いで、財務省が集めた税金を燃やして捨ててしまうなら減っていきますけど(もちろんそんなことはしない)、税はまた日本国民に還ってきますので減ることはありません

また、私有財産の否定につながるという意見もありましたが、これも誤解に近い話しで、日本では現在、土地や建物にかかる固定資産税や、自動車などに税金がかかっています

これらも個人の資産にかかる税金は現在すでにあります

つまり現金として持っている分には税はかからないけど、土地や建物や自動車などで持っていると税金がかかるのです

ですので、お金で持っているほうが現在有利であるので、銀行等に預けるなどして現金で保有し続け、お金が回っていかないため景気が良くならないのです

金融税の導入とともに、贈与税や相続税を廃止するか大幅に減税するほうがよいとおもいます

景気をよくしながら国の財源を確保していく方法


先日書きました金融税(仮)について、大阪の橋下さんが同様のことを述べていたと言うことで、彼自身が考えているとは思えませんので、どなかたブレーンがいると思われます



そこで調べましたら、慶応大学の深尾光洋とうい教授が貯蓄税として同様の説を述べているようです

詳しくは知らないですが、ネットで調べたらだいたい私と同じようなことを言われているように思います

減価する通貨についてはシルビオ・ゲゼルという経済学者が述べており、また、ルドルフ・シュタイナーも考察していて、日本でも有名な童話作家のミヒャエル・エンデも述べています

私のはこうした方たちの考えを、税として実行したらどのような方法になるかを考えて以前から書いていたもので、深尾さんのことは知らなかったですが、同様のことを考える人がいたのですね

深尾さんの考えや、前回書いたような税制について以外にも、同じような効果を得られる政策も考えているので述べて見ます

金融資産について課税して、年々減少する仕組みを考えたのが金融税(仮)ですが、通貨を発行してそれをそのまま財源とする案は同じ効果があります

現在は日銀がお札を刷って通貨の供給をしていますけど、政府でも日銀でもよいですが、例えば年に十兆円とか定めた量を発行して、そのまま行政の財源とするのです

現在でも日銀は国債を引き受けていて、それと何が違うかですが、現在の国債引き受けは結局いずれ国側がお金を返さなければなりません

それに対して、お金を刷ってそのまま税収と同じように財源にしますので借金にならないのです

お金の量を毎年増やしていくことになりますので、通貨の価値は減っていきます

これは常識から飛びぬけて反しているので、批判が多く出るでしょうね

それ以外には、国が無利子で返済期限なしの国債を発行して、それを日銀に引き取らせるという方法もあります

これは実質的に上記のお金を発行して財源にするのと同じ方法なのですが、国債の残高は数字上増え続けることになります。ただ、そのままお金を財源とするより理解はえられやすいでしょう

いずれの方法も、通貨を減価させながら、それを財源にします

下記二つは景気をよくしつつ、増税せずに国の財源を確保していく方法です


ヴェルグルの奇跡 景気をよくするための参考


景気がいいとか景気が悪いという話しを聞くと思います

では景気がよいとはどのような状態でしょうか?

簡単に景気がよい・好景気をあらわすと、お金が早く世の中を回っている状態で、不景気というのはお金が溜め込まれたりして回っていない状況です

通貨がどれだけ早く流通し回転していくかで経済効果がかわっていくのです


かつてオーストリアの小さな田舎町ヴェルグルで起こった話を紹介します

1932年代の世界大恐慌の影響は、このヨーロッパの小さな田舎町にも波及していました

当時の人口わずか4300人のこの街には500人の失業者と1000人の失業予備軍がいました

通貨が貯め込まれ、循環が滞っていることが不景気の最大の問題だと考えた当時の町長ミヒャエル・ウンターグッゲンベルガーは、自由貨幣の発行を決意しました

不況の影響により、通貨の貯蓄性が過剰なまでに人々に働きかけた結果、
お金が循環しにくい経済状況が生じてしまった。つまりみんながお金を使わずに貯蓄にいそしんで結果不況になっていたわけです

それを重く見た町長は、貯蓄性を無効化するゲゼルの通貨理論に一縷の希望を見出したという訳です

そこで、ウンターグッゲンベルガー町長自身が地域の貯蓄銀行から
32000オーストリア・シリングを借り入れ、それをそのまま預金として預け、
それを担保として32000オーストリア・シリングに相当する「労働証明書」という地域通貨を発行しました

そして、町が道路整備などの緊急失業者対策事業を起こし、失業者に職を与え、その労働の対価として「労働証明書」を与えました

労働証明書は月初めにその額面の1%のスタンプ(印紙)を貼らないと使えない仕組みになっていました

つまり、言い換えれば毎月その額面の価値の1%を失うことになるのです

したがって手元にずっと持っていてもその分だけ損するため、誰もができるだけ早くこのお金を使おうとしました

この「老化するお金」が消費を促進することになり、経済を活性化させたのです

この「労働証明書」は週平均8回も所有者を変えており、13.5ヵ月の間に平均464回循環し、254万7360シリングに相当する経済活動がおこなわれました

これは通常のオーストリア・シリングに比べて、およそ14倍の流通速度です

回転することで、お金は何倍もの経済効果を生み出すのです

こうしてヴェルグルは世界大恐慌のなかオーストリア初の完全雇用を達成した町になりました

「労働証明書」は公務員の給与や銀行の支払いにも使われ、町中が整備され、上下水道も完備され、ほとんどの家が修繕され、町を取り巻く森も植樹され、税金もすみやかに支払われたのです

ヴェルグルの成功を目の当たりにして多くの都市はこの制度を取り入れようとしましたが、オーストリアの中央銀行によって「国家の通貨システムを乱す」として禁止通達を出され、1933年11月に廃止に追い込まれました

上記の話しはNHKの「エンデの遺言」でも紹介されていました。ゲゼルの経済理論の話しでよく紹介される歴史です

このことから、お金というのは減価していくことで人々はお金を流通させて景気をよくし、逆にデフレなどでお金の価値が年々高まっていく社会では(現在の日本)、みんなお金を溜め込んでしまい、景気がわるくなっていきます

こうした労働証明書のかわりとして、わたしはインフレになっていくことが通貨を減価させていき(つまり老化するお金)、お金の流通を促進するものだと思います


お金の価値が減っていく世界と増えていく世界


通貨・お金が価値を減らさずに、かえって価値が高まる社会では何が起こるでしょうか
(つまりデフレ下にある日本をさします)


それは前回の記事で述べたように、みんながお金を使わなくなるため、景気が悪くなります

景気が悪いと言うのは、仕事が減って、失業者が増えていきます

そのように景気への影響がありますが、それ以外について述べてみます

お金を持っている人は、何もせずお金を持っていることで得をしていきます

つまり、お金持ちは何も努力しないことで得していきます

逆にワーキングプアと最近言われだしていますが、貧しい人は働いていてもどんどん貧しくなっていきます

それがもしインフレになり、お金の価値が減っていくようになったらどうでしょう?

お金持ちは、ただ何もせずお金を持っているだけでは年々価値が減っていくため、積極的に投資をしたり、インフレ率以上の利益を出すように努力するでしょう

そのなかでより以上に儲けるお金持ちもいれば、損をする人も出てきます。何もせずに努力しない人は少しずつお金の価値を減らしていきます

また貧しい人は、仕事も増えていて努力して働くことでお金を儲ける事が出来るようになるのです

通貨・お金が価値を増していく社会では、努力が公平に報われない社会となってしまいます

努力が公平に報われる社会を作るためには、通貨・お金が少しずつ減価していかなければなりません

あまりにお金の価値が激しく減っていく世界(ハイパーインフレ等)では、富の蓄積が意味をなさず、人は努力して勤勉に働く意欲を無くすでしょう

世界はバランスを持って成り立ち、釣り合います

豊かさやお金持ちを否定するような社会では全体が貧しくなっていきます

逆に持てる者が優遇される社会では、全体的に社会が停滞し、公平さが無くなり、貧富の差は激しくなっていきます

これらの両端の偏った社会を私たちは何度も世界的に経験してきたのですが、それらのバランスをとって社会を発展させていくためには、適正なインフレにより運営していくことが必要だと考えます

自転車の運転で前に進んでいくと左右に倒れなくなるように、社会がある程度の速度で進んでいくこと、これがインフレであることが必要であると思います

富を否定して全体が貧しくなるのも、また、社会が停滞して貧富の差が激しくなるのを避けつつ、バランスを持って進んでいくことが理想社会の実現にはつひようとなることでしょう

お金のありかたと世界の変化


前回はお金のあり方によって分かれてくる世界を書きました

お金の価値が高まっていくとは、相対的に物の値段が下がっていき、収入も減っていくことです



物の値段(物価)が半分に落ちたら、同じお金の額で倍の物が買えるようになるわけです

お金を貯金なので持っている人からすると、何の努力もしなくて実質的に豊かになれるといえます

ローンなどで借金している人にすれば、収入は減っていくわけですから、同じ量を働いていても貧しくなっていきます

このようにお金の価値がずっと同じであったり高まっていく社会であるデフレの世界では、お金を持つものがますます豊かになり、借金などをして暮らすものはますます貧しくなっていきます


それに対して、緩やかなインフレの続く社会・お金の価値が減っていく社会では、お金をそのまま持っていても少しずつ減価していきますので、資産運用などの努力をしないと維持できなくなります

また、借金をしている人は、少しずつ収入も増えて行きますので、支払いが楽になるため、努力して豊かになっていく可能性が高まります

これがあまり激しいインフレになると、いままで努力して蓄積していたお金が価値がほとんど無くなっていくため、不公平感が強くなっていきます

ですので、デフレの世界でも、激しいインフレの世界でも個人の努力の公平性が薄くなっていく社会となっていってしまいます

ですので、前回は緩やかなインフレであることが世の中を動かして、公平性を担保するために必要だと述べました

自転車を運転するときに、立ち止まっていると倒れてしまいますが、速度を出すと姿勢が安定していくように、緩やかなインフレに持っていくことで世界を流動的なものとします

固定化された社会は、昔の身分制度のような社会で、生まれながらに身分が固定されていて、個人の努力や才能などが考慮されない世界です

緩やかなインフレにしていくことで、社会の固定化を和らげ、努力や才能に応じて緩やかに変動していく社会へとなっていきます

今日本は長く続いたデフレを脱却しかけていますが、消費税の増税によってまた元に戻ろうとしています

それゆえ、消費税にかわり、金融税や政府の財源として紙幣の発行をするよう提案しています

以前にも政府紙幣について有識者からの提案があったかと思いますが、国会議員には理解できずに強い反発がありました

本人の理解を超えたものに対しては、本能的に恐怖を感じ、拒絶反応を示すことがあります

結局は認識力に帰結するのかと思えます

政治家や有識者の認識力や理解力が増していかないと問題は解決していかないのかもしれません

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